ロイヤル オーク、進化し続ける伝説

伝統性、技術力、革新性―あらゆる面で腕時計界をリードするオーデマ ピゲの中でも、1972年の衝撃的なデビュー以来、フラッグシップ的ポジションをキープし続けている名作「ロイヤル オーク」。50周年を機に、このレジェンドモデルの秘められたストーリーと複雑な製造プロセスを改めて検証する。

Text Yasushi Matsuami

伝統性、技術力、革新性―あらゆる面で腕時計界をリードするオーデマ ピゲの中でも、1972年の衝撃的なデビュー以来、フラッグシップ的ポジションをキープし続けている名作「ロイヤル オーク」。50周年を機に、このレジェンドモデルの秘められたストーリーと複雑な製造プロセスを改めて検証する。

進化を重ねた半世紀の結晶

ジェラルド・ジェンタによる1970年の最初のデザインスケッチ
ジェラルド・ジェンタによる1970年の最初のデザインスケッチ。伝説は、ここから始まった。

それから半世紀という時間の中で、オリジナルデザインを守りながら、素材、サイズ、レディースモデル、複雑機構などのバリエーションを広げ、ディテールもブラッシュアップを重ね、「ロイヤル オーク」は進化を続けてきた。ラグジュアリースポーツウォッチというカテゴリーを、一般ユーザーが認知し始めるのは2000年代半ばになってからだが、そのパイオニアが「ロイヤル オーク」だったという事実が、この時計の評価を改めて高めることにつながった。ラグジュアリーでありながらスポーティーでもあり、先進的でありながらタイムレスであるという「ロイヤル オーク」に、ようやく時代が追いついたのだ。

1971年12月に特許申請した際に提出されたケースの設計図
1971年12月に特許申請した際に提出されたケースの設計図。ベゼル、リュウズ、風防ガラスについて、またケースのサイド図では防水性を確保するための機構についても、詳細に言及されている。

今年、記念すべき50周年を迎えて登場するモデルでは、22K製ローターが50周年記念仕様になっていることに加え、ケースサイドのべヴェリングと呼ばれるポリッシュ仕上げの斜面部分がやや広がり、シャープな輝きが増しているのが分かる。手首へのフィット感を向上させるために、ブレスレットの最初の4コマが徐々に薄くなる仕様となり、これに合わせてラグもよりエルゴノミックな形状に変更されている。アワーマーカーの長さの比率も視認性を踏まえつつ他のモデルとの統一が図られ、シグネチャーロゴも極薄のゴールド層を重ねる特殊な化学的プロセスによる24K製に一新された。ディテールにまで配慮を行き届かせた進化が「ロイヤル オーク」の身上であることを垣間見ることができる。

最先端技術の一方、伝統的な手作業を守り、決して量産に傾くことなく、じっくりと時間をかけるオーデマ ピゲのもの作りのスタンスが、このタイムピースに息づいている。半世紀にわたり、たゆまぬ進化を重ねてきた「ロイヤル オーク」。その世界観に対する理解を深めるほどに、改めてリスペクトの思いが湧き上がってくる。

●オーデマ ピゲ ジャパン
TEL 03-6830-0000

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真のラグジュアリーとは何か

真のラグジュアリーとは何か

ラグジュアリーの定義が、音を立てて変わりゆく時代にあっても、最高峰のプロダクトを手にし、その圧倒的な美しさに触れる高揚感が、人生を鮮やかに彩る原動力であることを、私たちは知っています。
物質的な豊かさが、依然として私たちの精神を支える強靭な基盤であることに、言を俟ちません。
真の贅沢はそこから始まります。
アルゴリズムが弾き出す「正解」を疑い、自らの審美眼と直感で未踏の価値を切り拓く。
その「知的冒険」こそが、グローバリズム崩壊後の世界に残された、最後のラグジュアリーではないかと考えます。
Nile's NILE Digitalは、物質と精神、伝統と革新、都市の快楽と野生の回復――この相反する要素を「アンビバレンス」として愉しむ、選ばれた冒険者たちのためのプラットフォーム。
混沌を優雅にサバイブするための視座と、本物の体験へのアクセス権。
ここはまさにDesigning for the Exceptionalsの砦。
知的冒険者たちが集い、次なる航路を描くための、現代の港となります。

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