密林に潜む失われた宮殿

ボツワナとの国境近く、12億年前の火山のクレーターに広がる野生の王国が南アフリカのピーランスバーグ国立公園だ。その一画、密林の中に忽然と現れる不思議な宮殿は、1100余の客室を擁する三つのホテルと二つのチャンピオンシップ・ゴルフコースを持つ一方、地域の伝統文化も伝える総合リゾート、サンシティのシンボルである。

Photo Chiyoshi Sugawara Text Chiyoshi Sugawara

ボツワナとの国境近く、12億年前の火山のクレーターに広がる野生の王国が南アフリカのピーランスバーグ国立公園だ。その一画、密林の中に忽然と現れる不思議な宮殿は、1100余の客室を擁する三つのホテルと二つのチャンピオンシップ・ゴルフコースを持つ一方、地域の伝統文化も伝える総合リゾート、サンシティのシンボルである。

「パレスオブザロストシティ」のエントランス
木々が茂る森を抜けると突然現れる「パレスオブザロストシティ」のエントランス。アーチの先には時空を超えて別世界が待つ。

Last Resort

木々や茂みのある草原が広がるなかにあって、サンシティはピーランスバーグ国立公園とは対照的にラスベガスとディズニーランドを融合させたようなリゾートである。

スイートを含め335室の客室を擁する「パレスオブザロストシティ」は、客室はもちろんエントランスの噴水やレセプションロビーの装飾など、全てに「アフリカの自然」が投影されている。会議室に囲まれたエレファントアトリウムと呼ばれる中庭には「シャーウ」という実在した巨大な象の彫刻があり、「バレーオブウエーブ」は広さ6500m²の波のプール。1分半間隔で巨大な波がヤシの木に囲まれた白い砂浜に打ち寄せ、サーフィンも可能だ。

フランク・シナトラがスーパーボウルと呼ばれるイベント会場で1981年にオープニングを飾ったのが、レストラン、映画館、カジノ、会議場などの複合施設となる「エンターテインメントセンター」で、IBMは600人で22日間のイベントを催行したという。エンターテインメントセンターの入り口や通路の両側にも巨大な動物たちの彫刻が並ぶ。

エンターテインメントセンターとリンクし、スーペリアスイート、プレジデンシャルスイート、ラグジュアリースイートなどを含む482室の大型ホテル&スイートが「カスケーズ」で、ピラミッドのような三角形にそびえる建物がひときわ目を引き、エレベータからの展望も素晴らしい。リゾートの入場ゲートからモノレールのスカイトレインで直接結ばれた中核的な施設となっている。

サンシティの原点で、「カスケーズ」とともに中核となる「サンシティホテル」はチャペルも併設。客室340室はプールまたは湖に面し、「カスケーズ」と並んでハネムーナーに人気のホテルとなっている。

湖に隣接しキッチンを備えたコテージタイプの「カバナス」は家族で過ごす休暇に向いている。茅葺屋根の「ブッシュバンガロー」は少し離れて立ち、バリアフリーを含め4タイプで14棟。アフリカの村の雰囲気があり野生動物が身近で、価格も手頃な宿泊施設となっている。

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真のラグジュアリーとは何か

真のラグジュアリーとは何か

ラグジュアリーの定義が、音を立てて変わりゆく時代にあっても、最高峰のプロダクトを手にし、その圧倒的な美しさに触れる高揚感が、人生を鮮やかに彩る原動力であることを、私たちは知っています。
物質的な豊かさが、依然として私たちの精神を支える強靭な基盤であることに、言を俟ちません。
真の贅沢はそこから始まります。
アルゴリズムが弾き出す「正解」を疑い、自らの審美眼と直感で未踏の価値を切り拓く。
その「知的冒険」こそが、グローバリズム崩壊後の世界に残された、最後のラグジュアリーではないかと考えます。
Nile's NILE Digitalは、物質と精神、伝統と革新、都市の快楽と野生の回復――この相反する要素を「アンビバレンス」として愉しむ、選ばれた冒険者たちのためのプラットフォーム。
混沌を優雅にサバイブするための視座と、本物の体験へのアクセス権。
ここはまさにDesigning for the Exceptionalsの砦。
知的冒険者たちが集い、次なる航路を描くための、現代の港となります。

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