「街の記憶」を未来につなぐ

SDGs×企業 第29回

真に持続可能な街づくりとはスクラップ&ビルドではなく、その街ならではの記憶とアイデンティティーを大切にし、未来へと継承するものである。NTT都市開発では地域の文化の踏襲と経済発展に貢献するために、各地の企業と協働する「共創型」の街づくりを進めている。街や文化への人々の思いと歴史が、京都を始め各地に新たな名所を生み出している。

Photo   Text Rie Nakajima

SDGs×企業 第29回

真に持続可能な街づくりとはスクラップ&ビルドではなく、その街ならではの記憶とアイデンティティーを大切にし、未来へと継承するものである。NTT都市開発では地域の文化の踏襲と経済発展に貢献するために、各地の企業と協働する「共創型」の街づくりを進めている。街や文化への人々の思いと歴史が、京都を始め各地に新たな名所を生み出している。

SDGs×企業 第29回、NTT都市開発 、「街の記憶」を未来につなぐ
小学校の記憶を継承する上質なヘリテージホテル「The Hotel Seiryu Kyoto Kiyomizu(ザ・ホテル清龍 京都清水)」のルーフトップバー。©フォワードストローク

京都の街並みを一望するパノラマビューが魅力のルーフトップバー&レストラン「K36Rooftop」。春は桜、夏は五山送り火、秋は紅葉と、四季折々の京都を満喫できる特等席のようなこの店は、2020年3月に清水に開業したラグジュアリーホテル「The Hotel Seiryu Kyoto Kiyomizu(ザ・ホテル青龍 京都清水)」の4階にある。世界遺産・清水寺の参道からホテルの敷地に足を踏み入れると、周囲の喧噪からかけ離れた風情あふれる空間が広がる。実はここは、80年以上学舎として地域に愛されてきた元京都市立清水小学校の建物を保存・活用したヘリテージホテル。敷地内には古い郵便ポストが残る校庭をよみがえらせたガーデン、教室の窓枠や階段のアーチ窓、階段の手すりに残る彫刻刀のいたずら書きまで大切に保存している。上質なもてなしとともに、小学校の面影とこの地に受け継がれた歴史・文化を体験できるホテルだ。同ホテルの開発を手掛けたのが、NTT都市開発である。

企業とステークホルダーが集い、街の遺産を守り、文化の踏襲や経済活動の推進などの社会課題の解決に貢献する「地域の要」をつくる「共創型」の街づくりは、これからの地域創生に欠かせない。NTT都市開発ではこの考えのもと、グループの強みであるICT(情報通信技術)を最大限に活用した先進的なサービスと、地域の歴史や特徴、アートを融合させた街づくりを各地で進めている。

同じく20年3月に、京都役行者町(えんのぎょうじゃちょう)開発の一環としてオープンした美食ホテル「THE HIRAMATSU京都」では、街路に面し従来表玄関として使用されてきた南側建物の表家を保存し、増築建物の1階に町家の部材を生かした構成を再現するなど、京町家の本質的価値を継承し、地域のにぎわいづくりに貢献。内装デザインは日本を代表する数寄屋建築の工房・中村外二工務店が監修し、客室のほか割烹とイタリア料理の2店舗を展開する、京都の話題のスポットとなっている。

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真のラグジュアリーとは何か

真のラグジュアリーとは何か

ラグジュアリーの定義が、音を立てて変わりゆく時代にあっても、最高峰のプロダクトを手にし、その圧倒的な美しさに触れる高揚感が、人生を鮮やかに彩る原動力であることを、私たちは知っています。
物質的な豊かさが、依然として私たちの精神を支える強靭な基盤であることに、言を俟ちません。
真の贅沢はそこから始まります。
アルゴリズムが弾き出す「正解」を疑い、自らの審美眼と直感で未踏の価値を切り拓く。
その「知的冒険」こそが、グローバリズム崩壊後の世界に残された、最後のラグジュアリーではないかと考えます。
Nile's NILE Digitalは、物質と精神、伝統と革新、都市の快楽と野生の回復――この相反する要素を「アンビバレンス」として愉しむ、選ばれた冒険者たちのためのプラットフォーム。
混沌を優雅にサバイブするための視座と、本物の体験へのアクセス権。
ここはまさにDesigning for the Exceptionalsの砦。
知的冒険者たちが集い、次なる航路を描くための、現代の港となります。

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