ありのままの自分に還る場所

透き通った空気に、豊かな自然が広がる那須高原。都会の騒しさを離れ、ゆったりと心をほどくホテルステイを求めるならば、4月1日にオープンした「那須 無垢の音」をおすすめしたい。心に残る料理と那須の自然を楽しみながら、穏やかな時の流れと一つになれる。

Photo   Text Mizuki Ono

透き通った空気に、豊かな自然が広がる那須高原。都会の騒しさを離れ、ゆったりと心をほどくホテルステイを求めるならば、4月1日にオープンした「那須 無垢の音」をおすすめしたい。心に残る料理と那須の自然を楽しみながら、穏やかな時の流れと一つになれる。

ありのままの自分に還る場所、那須 無垢の音
ミズナラやクヌギなど、さまざまな種類の樹木が植えられ、季節によって姿を変える「水庭」。新緑の芽吹く春、池の水と陸の緑、光と影がコントラストを生む夏。秋になると落ちた葉が池を色づかせ、冬は枯れ木と雪がモノトーンを奏でる。

木々を揺らす風の音、鳥のさえずり。心地よい音色のなかで深呼吸をすれば、日々のストレスや疲れを脱ぎ捨てて、軽やかになれる。そんな“無垢の音”が響く場所がある。「那須 無垢の音」は、4月1日に開業したスモールラグジュアリー仕様のオーベルージュだ。運営は、地域社会と共生した街づくりに挑戦するタカラレーベン。那須高原に広がる3万5000㎡以上もの広大な敷地をぜいたくに使ったこのオーベルージュで堪能できるのは、“体感する森”─「水庭」である。

設計したのは、世界的建築家・石上純也氏。一般的に庭とは、草木や芝など、外から持ってきた素材によって人工的に造られるものだ。しかしこの水庭に、外部から持ち込まれたものは何一つない。

石上氏の計画は、1万6000㎡もの空地に、近隣の原生林に生えていた300本以上の樹木を移植するというものだった。木によってそれぞれ異なる枝ぶりを考え、位置を細かく調整しながら植え込む。さらに、この土地が50年以上前は水田であり、そばの小川から水を引いていたという過去をふまえ、160以上もの小さな池と、それらを地下でつなぐ配管を設置。配管を通じ、自然の水圧で小川と池で水を循環させるシステムを作り上げたのだ。

飛び石に使われる石も、足元を彩るこけや雑草も、土地に息づくものはそのままにいのちが循環し、年を重ねていく。自然を素材とし、それを再構成する石上氏の試み。季節や時間帯によって姿を変えるこの「水庭」は、鑑賞というまなざしをもって自然に関わる人間の身体を静かに浮かび上がらせる。緻密に設計して整えた、しかしそれを微塵も感じさせない美しさ─全く新しいランドスケープだ。

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真のラグジュアリーとは何か

真のラグジュアリーとは何か

ラグジュアリーの定義が、音を立てて変わりゆく時代にあっても、最高峰のプロダクトを手にし、その圧倒的な美しさに触れる高揚感が、人生を鮮やかに彩る原動力であることを、私たちは知っています。
物質的な豊かさが、依然として私たちの精神を支える強靭な基盤であることに、言を俟ちません。
真の贅沢はそこから始まります。
アルゴリズムが弾き出す「正解」を疑い、自らの審美眼と直感で未踏の価値を切り拓く。
その「知的冒険」こそが、グローバリズム崩壊後の世界に残された、最後のラグジュアリーではないかと考えます。
Nile's NILE Digitalは、物質と精神、伝統と革新、都市の快楽と野生の回復――この相反する要素を「アンビバレンス」として愉しむ、選ばれた冒険者たちのためのプラットフォーム。
混沌を優雅にサバイブするための視座と、本物の体験へのアクセス権。
ここはまさにDesigning for the Exceptionalsの砦。
知的冒険者たちが集い、次なる航路を描くための、現代の港となります。

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