ぼくと息子とかき氷の関係

かき氷好きが高じて、かき氷機を計5台も買うほどだった幡野広志さん。一方、息子の優くんは6歳になった今も、かき氷はまったく食べてくれない。そんな息子に、幡野さんは夢を膨らませる。

Photo Yukari Hatano  Text Hiroko Komatsu

かき氷好きが高じて、かき氷機を計5台も買うほどだった幡野広志さん。一方、息子の優くんは6歳になった今も、かき氷はまったく食べてくれない。そんな息子に、幡野さんは夢を膨らませる。

写真家 幡野広志氏
写真家 幡野広志氏。

「写真家として日本中を回るなかで、ファミレスに入ると、つい、かき氷を頼んでしまう」という幡野広志さん。実は西日本に多い、ジョイフルというチェーン店のかき氷が好きだと、こっそり。

幡野さんのかき氷の好みは、基本、昔懐かしいガリガリ系。その原点は子供の時に住んでいた大きな団地の夏祭りで小学生のときに買ってもらったそれだ。シロップはイチゴ好き。ブルーハワイで舌を真っ青にする子もいたという。

そんな夏休みの幸せな思い出と密接につながっているかき氷。
「なぜそんなに好きだったかを考えると、ひと夏でも三回食べるかどうかの、その特別感が子供にはたまらなかったんでしょうね」

最近の高級かき氷ブームに関しては、「もちろん、天然氷でふわふわで、たくさん果物がのっていたり、そんなかき氷も食べますが、ふわふわのやつってすぐに沈んじゃって溶けちゃうし、意外に食べ方が難しいんですよね。で、目指して食べに行くことはなく、結局原点に戻っちゃう」とも。

また、かき氷好きが高じて家でも作ろうと、かき氷機は計5台は買ったという。しかし、満足いくものがなくて、使わなくなってしまったそうだ。

「何がダメって、やっぱり氷なんです。氷屋さんの氷のように、低温で凍らせた透明な氷でないと、どうしてもおいしくないんですね。家庭の冷凍庫の氷では限界があることに気づいて諦めました。その代わり、今は、赤城乳業のかき氷の上にハーゲンダッツをのせて食べています」

冷凍庫の半分を占めているというのだから、いかに、家庭での消費量が多いかがよくわかる。しかも幡野さんのかき氷好きは、夏に限らない。年間を通して食べるばかりでなく、むしろ、暖かい部屋で冬に食べるほうが、手がべたべたになったりすることもなく、おいしく食べられるというのだから、筋金入りだ。

面白いエピソードを披露してくれた。北海道の知床にロケで行ったときに、スーパーでシロップを購入して、真っ白に積もった雪をすくってシロップをかけて食べてみたのだそうだ。

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真のラグジュアリーとは何か

真のラグジュアリーとは何か

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