かき氷への「本気愛」

かき氷好きが高じて、かき氷の世界を探索しつつ全国行脚。「日本かき氷協会」を立ち上げて、2011年には「かき氷を楽しむ会」、12年には「東京かき氷コレクション」を開催。かき氷の業界を盛り上げるために、小池さんの挑戦は続く。

Photo Masahiro Goda  Text Junko Chiba

かき氷好きが高じて、かき氷の世界を探索しつつ全国行脚。「日本かき氷協会」を立ち上げて、2011年には「かき氷を楽しむ会」、12年には「東京かき氷コレクション」を開催。かき氷の業界を盛り上げるために、小池さんの挑戦は続く。

日本かき氷協会代表 小池隆介
日本かき氷協会代表 小池隆介氏。

「氷屋さんの氷を手回しの道具で削ったような、昔ながらのかき氷が好き。シャリシャリして、口どけがよくてね。蜜はみぞれ、とくに和三盆のようなさっぱりした甘みのものがいい。あと、柑橘系の果物をいろいろあしらって、レモンの蜜をかけたものとか、シンプルなのが好みです」

好きなかき氷をたずねたら、たちまち頬が緩み、舌も滑らかに。「根っからのかき氷好きなんだなぁ」と感じる。なにしろ「日本かき氷協会」という団体を立ち上げて、普及活動に精力的に取り組むまでになったのだから、とっくにファンの域を超えている。

発端は15年ほど前、同じくかき氷好きの奥様と、おいしいかき氷を求めて、車で全国行脚を始めたことだ。なんと車中泊!  「すべてのお金をかき氷の世界の探索に使いたい一心でしたね」と振り返る。また驚くのは、取材に際しては「1軒につき2、3杯は食べる」こと。
「どんなにおいしくても、1杯だけだと、正しく評価できない。氷の状態や削り具合、果物の鮮度などがたまたま良かっただけかもしれないから」と徹底している。

そうして旅を続けるうち、“かき氷界”の知人・友人はどんどん増えていく。もちろん取材を通して知識は広がるし、深堀りされていく。専門家としての資質が磨かれたことは想像に難くない。数年を経て2011年には年に数回、かき氷屋で「かき氷を楽しむ会」を行うようになり、12年には「東京かき氷コレクション」を開催。それも自然な流れと言えよう。

「熊谷の『慈げん』さんや下北沢の『しもきた茶苑大山』さん、谷中の『ひみつ堂』さんなど、有名店が手伝ってくださり、大盛況でした。とくに宣伝もしていないのに150枚のチケットが20分で完売。話題性があったのか、テレビの取材も入りました。全く予想していなかったので、戸惑いましたよ。
同種のイベントは14年以降、関西でも開催しています。ここ数年はコロナ禍でできなくて残念ですが」

加えて小池さんは、13年に仲間とともにかき氷のガイド本『かきごおりすと』を刊行。全国の“おいしくて確かな店”を紹介するこの本も、今では9巻を数える。そういった活動の中から「協会を立ち上げよう」という構想が湧き上がった。

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真のラグジュアリーとは何か

真のラグジュアリーとは何か

ラグジュアリーの定義が、音を立てて変わりゆく時代にあっても、最高峰のプロダクトを手にし、その圧倒的な美しさに触れる高揚感が、人生を鮮やかに彩る原動力であることを、私たちは知っています。
物質的な豊かさが、依然として私たちの精神を支える強靭な基盤であることに、言を俟ちません。
真の贅沢はそこから始まります。
アルゴリズムが弾き出す「正解」を疑い、自らの審美眼と直感で未踏の価値を切り拓く。
その「知的冒険」こそが、グローバリズム崩壊後の世界に残された、最後のラグジュアリーではないかと考えます。
Nile's NILE Digitalは、物質と精神、伝統と革新、都市の快楽と野生の回復――この相反する要素を「アンビバレンス」として愉しむ、選ばれた冒険者たちのためのプラットフォーム。
混沌を優雅にサバイブするための視座と、本物の体験へのアクセス権。
ここはまさにDesigning for the Exceptionalsの砦。
知的冒険者たちが集い、次なる航路を描くための、現代の港となります。

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