夢の向こうへ駆け抜ける

馬主になる。それは、ロマンを所有するという一つの生き方である。パートナーとしての馬と一緒に人生を駆け抜け、夢にあふれた未来を謳歌したい。

Photo Satoru Seki Text Mizuki Ono

馬主になる。それは、ロマンを所有するという一つの生き方である。パートナーとしての馬と一緒に人生を駆け抜け、夢にあふれた未来を謳歌したい。

寺田心平、砂岡春奈
(左)寺田心平 てらだ・しんぺい
1972年東京都生まれ。株式会社タイソンズアンドカンパニー代表取締役社長。タパスの先駆け「CICADA」や老舗ブルワリーレストランの「T.Y. HARBOR」など、業界誌や専門家にも高く評価される飲食店を多数運営している。
(右)砂岡春奈 いさおか・はるな
1986年栃木県生まれ。JOYSTAFF所属フリーアナウンサー。元「中央競馬全レース中継」キャスター。現在は「南関東地方競馬チャンネル」中継、「東京シティ競馬」中継のキャスターを務めるなど精力的に活動中。

穏やかな秋風が通り抜ける、開放的なテラス。澄んだプールの水面から反射した陽のひかりが、天井にまだらを作っている。アジアンリゾートのムード漂う表参道のレストラン「CICADA」で、その人は語った。

「やっぱりほしいのは、一緒に夢を見られるような馬ですよね」

眼鏡の奥の目を細めるのは、この店のオーナー、寺田心平さん。彼の話を興味津々に聞いているのが、フリーアナウンサーの砂岡春奈さんだ。この日、生粋の競馬ファンである砂岡さんが、同じく競馬好きで馬主でもある寺田さんに、馬主活動のいろはを教わるインタビューが実現した。

「若い頃から予想が好きで、頭脳ゲームとしての競馬の魅力にハマりました。好きが高じて一口馬主になり、しばらくしてJRAの馬主資格をとり、順当にステップアップして、今は毎年1頭ずつ馬を購入しています」

  • 馬と馬主 馬と馬主
    2018年に寺田さんが友人と共同で初めて競りで購入したアテザムール。
  • 馬主と生産者 馬主と生産者
    セレクトセールで落札後、生産者や競りに参加していた友人たちと。
  • 競走馬 競走馬
    2019年8月4日新潟6R、新馬戦のアテザムール。
  • 馬と馬主
  • 馬主と生産者
  • 競走馬

人々の希望を乗せ、力強くコースを走る競走馬。JRAのレースに出走させるためには、馬主登録の審査を受ける必要がある。正式な馬主になった寺田さんがはじめに持った馬は、馬主で生産も行っている友人の義父との共有馬だったという。

「この馬は、好きな牝馬に相性の良さそうな種牡馬を選び、かけ合わせてもらって生まれた馬でした。スピードの面では少し足りず残念でしたが、自分の馬がレースで走っているのを見るのはやっぱり特別ですよ」

寺田さんは、自分の馬が走るレースは極力観戦しに行く。「可愛い子どもの運動会みたいなものですから」と、まるで子煩悩な父親だ。

馬主活動で重要なのは、人脈。正式に馬主になる前からある程度の知識があったとはいえ、初めて競りに参加して緊張している寺田さんにそのノウハウを教えてくれたのは、そこで出会った先輩馬主たちだった。競りはまさに〝大人の社交場〞。馬主には馬主のコミュニティーがあり、交友関係が一気に広がるというのもメリットの一つといえるだろう。

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真のラグジュアリーとは何か

真のラグジュアリーとは何か

ラグジュアリーの定義が、音を立てて変わりゆく時代にあっても、最高峰のプロダクトを手にし、その圧倒的な美しさに触れる高揚感が、人生を鮮やかに彩る原動力であることを、私たちは知っています。
物質的な豊かさが、依然として私たちの精神を支える強靭な基盤であることに、言を俟ちません。
真の贅沢はそこから始まります。
アルゴリズムが弾き出す「正解」を疑い、自らの審美眼と直感で未踏の価値を切り拓く。
その「知的冒険」こそが、グローバリズム崩壊後の世界に残された、最後のラグジュアリーではないかと考えます。
Nile's NILE Digitalは、物質と精神、伝統と革新、都市の快楽と野生の回復――この相反する要素を「アンビバレンス」として愉しむ、選ばれた冒険者たちのためのプラットフォーム。
混沌を優雅にサバイブするための視座と、本物の体験へのアクセス権。
ここはまさにDesigning for the Exceptionalsの砦。
知的冒険者たちが集い、次なる航路を描くための、現代の港となります。

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