Made in Sumida-ku「スコッチグレイン」が“表参道テイスト”をまとう時

妥協を許さぬ靴づくりで異彩を放つ最高級のシューズブランド、スコッチグレインが青山・表参道エリアに初進出。3月15日にグランドオープンを迎えた。若者文化の薫りが充満するこの先進の町を舞台に、どんな“化学反応”を起こすのか。楽しみしかない。

Photo Takehiro Hiramatsu(digni)  Text Junko Chiba

妥協を許さぬ靴づくりで異彩を放つ最高級のシューズブランド、スコッチグレインが青山・表参道エリアに初進出。3月15日にグランドオープンを迎えた。若者文化の薫りが充満するこの先進の町を舞台に、どんな“化学反応”を起こすのか。楽しみしかない。

Made in Sumida-ku「スコッチグレイン」が“表参道テイスト”をまとう時
スコッチグレインが高級紳士靴店ひしめく青山・表参道エリアに、満を持して進出。ここにカジュアルラインという新たな伝統を芽吹かせようとしている。

スコッチグレインは〝東京・下町生まれ〟。向島に本社と工房を構えるヒロカワ製靴が、46年近く前に世に送り出した渾身のブランドである。

最大の魅力は、熟練の職人の経験と技術に裏打ちされた「高い品質」にある。その代名詞とも言えるのが「グッドイヤー製法」。中底に貼り付けられたリブと呼ばれるパーツに、アッパー(甲革)、ライニング(裏革)、ウェルト(靴の外周に沿うように付く細い革)を縫い付け、本底と縫合する製法だ。これにより内部の中物(EVAスポンジ)が地面からの衝撃を吸収、そして中底が履く人の足形にフィットし、「履くほど足になじむ」履き心地の良さが実現する。と同時に靴底の交換が可能なので、メンテナンスを続けながら愛用できる。

また素材は、日本を含む世界に点在する靴のメーカーを訪ね歩いて厳選した革だけを採用するこだわりぶりだ。さらにデザインは、細部まで「伝統的美」を追求。ほっそりしたフォルムや繊細なステッチなど、眺めるほどに幸福感が湧き上がる。

だからスコッチグレインは、本物を知り抜いた紳士たちに愛されてきた。銀座本店はそれを象徴するショップでもある。それだけに今回の「表参道進出」には、違和感を覚える向きもあるかもしれない。

なぜ表参道か。それは「スコッチグレインの今後の成長の種をまく新たな土壌にふさわしい」と判断したから。営業部長の三川成男氏は言う。「ここ数年、ビジネスマン定番のスーツスタイルが減少しています。コロナ禍で〝出勤仕事〞が減ったことを背景に、ジャケ・パンでノータイみたいなファッションが台頭してきたのです。そんな時代のニーズに応えるためには、8、9割がビジネスシューズを占める従来の展開では限界がある。だんだんにカジュアルシューズの割合を増やしていかなくてはと思い、ファッションの中心地である青山・表参道に新しいショップを出すことを決めました。まずはこの土地の力を借りて、うちらしいカジュアルを探りたいですね」

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真のラグジュアリーとは何か

真のラグジュアリーとは何か

ラグジュアリーの定義が、音を立てて変わりゆく時代にあっても、最高峰のプロダクトを手にし、その圧倒的な美しさに触れる高揚感が、人生を鮮やかに彩る原動力であることを、私たちは知っています。
物質的な豊かさが、依然として私たちの精神を支える強靭な基盤であることに、言を俟ちません。
真の贅沢はそこから始まります。
アルゴリズムが弾き出す「正解」を疑い、自らの審美眼と直感で未踏の価値を切り拓く。
その「知的冒険」こそが、グローバリズム崩壊後の世界に残された、最後のラグジュアリーではないかと考えます。
Nile's NILE Digitalは、物質と精神、伝統と革新、都市の快楽と野生の回復――この相反する要素を「アンビバレンス」として愉しむ、選ばれた冒険者たちのためのプラットフォーム。
混沌を優雅にサバイブするための視座と、本物の体験へのアクセス権。
ここはまさにDesigning for the Exceptionalsの砦。
知的冒険者たちが集い、次なる航路を描くための、現代の港となります。

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