感情を揺さぶる走り

Photo TONY TANIUCHI Text Masayoshi Kinugasa
久留里駅近くにある吉崎酒造
久留里駅近くにある吉崎酒造は江戸時代に創業した風情ある酒蔵。

木更津東インターで高速を出て、国道410号を南下し、久留里(くるり)駅方面へと向かう。久留里はかつて城下町であったことや、もともと名水が湧く土地であったため、昔から酒蔵が多い。小さな造り酒屋の「吉崎酒造」もそのひとつ。江戸時代から続く酒蔵で、事前に予約しておけば竹の筒に酒を詰めた竹酒を買うこともできる。こうした楽しみがあるのも、房総のいいところ。土産に銘酒を持ち帰って、ドライブの余韻をじっくりと味わうとしよう。

もちろん、運転中では酒の試飲はかなわないが、こちらの「吉崎酒造」では酒以外にも名水百選に選ばれた久留里の水を使ったサイダーも作っているので、運転の途中でも安心してのどを潤すことができる。また、久留里駅隣の観光交流センターの前には自噴井戸があり、地下水が湧き出ている。そのひんやりとした清水で顔を洗えば、気分も引き締まって運転に集中できそうだ。

国道410号はこの先徐々に山道になり、房総の実力を見せ始める。左に鋭角にハンドルを切って国道465号に入ると、すぐに四よ 町まち作さく第一隧道(ずいどう)を通り抜ける。ここは日本で2番目に古いと言われる素掘りのトンネル。これも房総を走る楽しみで、半島にはかつて木材や米などを運ぶために人力で掘られたトンネルが点在する。それらは独特な趣があって、隧道マニアが訪れる人気のスポットになっている。

結界のようなトンネルを過ぎると、道はさらにアップダウンが増し、ヘアピンカーブが連続する本格的なワインディングロードへと変貌する。ラリーカーの系譜を引くアルピーヌは、こうした曲がりくねった道でこそ本領を発揮するのだ。

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真のラグジュアリーとは何か

真のラグジュアリーとは何か

ラグジュアリーの定義が、音を立てて変わりゆく時代にあっても、最高峰のプロダクトを手にし、その圧倒的な美しさに触れる高揚感が、人生を鮮やかに彩る原動力であることを、私たちは知っています。
物質的な豊かさが、依然として私たちの精神を支える強靭な基盤であることに、言を俟ちません。
真の贅沢はそこから始まります。
アルゴリズムが弾き出す「正解」を疑い、自らの審美眼と直感で未踏の価値を切り拓く。
その「知的冒険」こそが、グローバリズム崩壊後の世界に残された、最後のラグジュアリーではないかと考えます。
Nile's NILE Digitalは、物質と精神、伝統と革新、都市の快楽と野生の回復――この相反する要素を「アンビバレンス」として愉しむ、選ばれた冒険者たちのためのプラットフォーム。
混沌を優雅にサバイブするための視座と、本物の体験へのアクセス権。
ここはまさにDesigning for the Exceptionalsの砦。
知的冒険者たちが集い、次なる航路を描くための、現代の港となります。

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