ART

ANDY WARHOL×銀座小十 奥田透

瞬間の芸術「料理」に全エネルギーを注ぐ五人の料理人が、ANDY WARHOLの世界に挑む。銀座小十 奥田透の挑戦とは。

Photo Masahiro Goda  Text Izumi Shibata

瞬間の芸術「料理」に全エネルギーを注ぐ五人の料理人が、ANDY WARHOLの世界に挑む。銀座小十 奥田透の挑戦とは。

銀座小十 奥田透

「アンディ・ウォーホルといえばマリリン・モンローの絵を思い浮かべます」と、奥田透さん。ウォーホルが描いたモンローは、間違いなく20世紀を代表する肖像画の一つに数えられるだろう。
「この作品のモンローは、口をフッと開いています。こんな表情をするのはどんなときか? きっと男性と出会ったときに違いない。これから親密になっていく、始まりの時間を感じたのです」

そこで今回は、「モンローとの最初のデートの1品目に出す料理」と想定して料理を考案。月見の八寸を作った。
「想像を膨らませていろいろ考えましたよ。一口コロッケを『あーん』と口に運ばせる料理とか。でも最終的には、気分が盛り上がりながらも格調もある品に落ち着きました。遊びすぎてはいけない(笑)」

この月見八寸でまず印象的なのが、霞朴葉で料理が半分覆われている点。繊細なレースを思わせる霞朴葉の下にうっすらと見える料理が、期待を高める。また、真っ黒なプレートに描かれた満月と朴葉が織りなすビジュアルは、まるで満月に薄雲がかかった秋の月夜のように美しい。

この霞朴葉をはずすと、五つのかぼす釜に盛り込まれた5品の料理が目に飛び込んでくる。かぼす釜のコロンとした丸い形が愛らしく、細密な包丁仕事も眼福だ。モンローが、まさにあの表情で「わあ!」と、声を上げて喜ぶこと間違いない。
「モンローはキュートで素直な人、という印象です。だから楽しくしゃれのある演出が好きなはず」

ちなみにお酒は、香りのよい純米吟醸を合わせた。
「シャンパンの乾杯もいいのですが、モンローが日本酒で食事を始めるという意外性も捨て難い。普段できない体験を楽しんでいただく趣向です」

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真のラグジュアリーとは何か

真のラグジュアリーとは何か

ラグジュアリーの定義が、音を立てて変わりゆく時代にあっても、最高峰のプロダクトを手にし、その圧倒的な美しさに触れる高揚感が、人生を鮮やかに彩る原動力であることを、私たちは知っています。
物質的な豊かさが、依然として私たちの精神を支える強靭な基盤であることに、言を俟ちません。
真の贅沢はそこから始まります。
アルゴリズムが弾き出す「正解」を疑い、自らの審美眼と直感で未踏の価値を切り拓く。
その「知的冒険」こそが、グローバリズム崩壊後の世界に残された、最後のラグジュアリーではないかと考えます。
Nile's NILE Digitalは、物質と精神、伝統と革新、都市の快楽と野生の回復――この相反する要素を「アンビバレンス」として愉しむ、選ばれた冒険者たちのためのプラットフォーム。
混沌を優雅にサバイブするための視座と、本物の体験へのアクセス権。
ここはまさにDesigning for the Exceptionalsの砦。
知的冒険者たちが集い、次なる航路を描くための、現代の港となります。

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