新感覚の寿司レストランが誕生

8月1日に開業したフォーシーズンズホテル大阪に、モダンフレンチの巨匠、ヤニック・アレノ氏が監修する寿司レストランが誕生。この10月25日にオープンした。果たして、どんな寿司のコースを食べさせるのだろうか。興味津々である。

Text Hiroko Komatsu

8月1日に開業したフォーシーズンズホテル大阪に、モダンフレンチの巨匠、ヤニック・アレノ氏が監修する寿司レストランが誕生。この10月25日にオープンした。果たして、どんな寿司のコースを食べさせるのだろうか。興味津々である。

そして一転、前菜の最後には、まぐろの脳天やブリのづけなど、濃厚なお造りが供され、これまでのアレノ氏の世界観ががらりと変わる。ここからは安田氏の独壇場だ。そこから14貫、小ぶりながら、攻めの握りが供される。まず初めに出されたのがアジ、続いてヒラメ、ノドグロ、シマアジなどと、季節のネタが続く。しゃりは心持ち柔らかな甘口で、精緻な仕事をした安田氏のネタを受け止め、かつ生かしている。握り方もほどよい圧で、口の中ではらりとほどけていく感覚がなんとも心地いい。

新感覚の寿司レストランが誕生、ヤニック・アレノ氏監修
新感覚の寿司レストランが誕生、ヤニック・アレノ氏監修

七輪で温めて甘味を増したボタンエビを、のりではさんで直接手渡しするなど、変化球にもわくわくさせられる。最後は大トロを揚げたエシャロットと生姜のすりおろしをはさんで握り、さらに、アレノ氏自らが、白トリュフをひらりと削るというまさに二人の合作。アレノ氏に聞いたところ、「大トロを他のネタより薄目に切るのを見て、生ハムを思い出したのです。で、これは!とインスピレーションがわき、香味野菜でアクセントをつけたところ、魅力が増しました。トリュフの香りが全体をまとめて華のある一貫に仕上がったことは言うまでもありません」と。まさにラビスの神髄ここにあり、の悶絶ものの美味しさだったことはいうまでもない。

そして赤だしに代わり、鶏と牛のコンソメをはさんでアレノ氏の作品である甘味=デザートへ向かう。寿司に合わせて考え抜かれたものばかり4皿だが、象徴的なのが、イチゴの砂糖釜(塩釜のように砂糖に卵白を混ぜて包んで焼く手法)にあおさのりを混ぜたもの。不思議にもイチゴの甘味が押さえられ、酸味が際だち、水菓子のごとく口直しにぴったりの品になるのだ。続いて味噌風味のジェラート。続いて液体窒素で紫蘇の葉をパリパリにした紫蘇の天ぷら。清涼感のある香りが際立ち、意外性に驚かされる。最後は海藻とジャスミンクリームのパイと、ぐっとフレンチに寄せた一皿だ。

新感覚の寿司レストランが誕生、ヤニック・アレノ氏監修
新感覚の寿司レストランが誕生、ヤニック・アレノ氏監修
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真のラグジュアリーとは何か

真のラグジュアリーとは何か

ラグジュアリーの定義が、音を立てて変わりゆく時代にあっても、最高峰のプロダクトを手にし、その圧倒的な美しさに触れる高揚感が、人生を鮮やかに彩る原動力であることを、私たちは知っています。
物質的な豊かさが、依然として私たちの精神を支える強靭な基盤であることに、言を俟ちません。
真の贅沢はそこから始まります。
アルゴリズムが弾き出す「正解」を疑い、自らの審美眼と直感で未踏の価値を切り拓く。
その「知的冒険」こそが、グローバリズム崩壊後の世界に残された、最後のラグジュアリーではないかと考えます。
Nile's NILE Digitalは、物質と精神、伝統と革新、都市の快楽と野生の回復――この相反する要素を「アンビバレンス」として愉しむ、選ばれた冒険者たちのためのプラットフォーム。
混沌を優雅にサバイブするための視座と、本物の体験へのアクセス権。
ここはまさにDesigning for the Exceptionalsの砦。
知的冒険者たちが集い、次なる航路を描くための、現代の港となります。

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