神田裕行の美しい料理

日本で初めて『ミシュランガイド東京』(2008年版)が刊行されて以来、18年連続で三つ星を獲得している「日本料理かんだ」の神田裕行さん。その神田さんの料理哲学をまとめた書籍『真味不唯淡』が、2025年3月31日に発売された。本誌で約5年にわたり連載した椀と旬の料理、そして米料理を120点以上の写真で構成した料理写真集となっている。

Photo Masahiro Goda  Text Nile’s NILE

日本で初めて『ミシュランガイド東京』(2008年版)が刊行されて以来、18年連続で三つ星を獲得している「日本料理かんだ」の神田裕行さん。その神田さんの料理哲学をまとめた書籍『真味不唯淡』が、2025年3月31日に発売された。本誌で約5年にわたり連載した椀と旬の料理、そして米料理を120点以上の写真で構成した料理写真集となっている。

(左)山菜沢煮椀(中央)猪のみぞれ汁(2013年3月号より)(右)松葉がに松茸和え(2015年12月号より)

AI(人工知能)が医療や科学技術分野などで目覚ましい発展を遂げる現代において、「料理だけは人間にしか成し得ない作業となるだろう。しかしそれは“調理”と“料理”をハッキリと区別して進む道の先にある。古臭い言葉をあえて使うならば、『料理は愛情の産物である』ということだ。思いやりと気遣い。『おいしい』と言ってほしいと願う切ない気持ち。その心を今日も明日も持ち続けることこそが我ら料理人にとって最も大事な才能だ」

現代のAIが医療や科学技術分野で進展する中、「料理」は人間にしかできない作業であり続ける。しかし、その差別化は「調理」と「料理」の明確な区別にある。古くはあるが、「料理は愛情の産物である」。思いやりと気遣いが込められ、食べ手に喜んでもらいたいという切なる思いがある。その情熱こそ、料理人にとって最も重要な才能だ。

神田さんの美しい料理の世界を知ることは、日本人のDNAに刻み込まれている日本料理のおいしさを肌で感じることだろう。

そして、南北に長くさまざまな環境を持つ日本独自の多様性を理解できるに違いない。

神田裕行の美しい料理、日本料理かんだ
伊勢海老の空揚げ 柚子塩(2016年11月号より)

神田裕行の『真味不唯淡』

神田裕行さんの料理哲学をまとめた書籍『真味不唯淡』は、椀と旬の料理、そして米料理を120点以上の写真で構成した料理写真集。
神田裕行著/ 2025年3月31日発売/定価30,800円(税込み)/ 216ページ/ハードカバー/A4変形/ Table&Company発行

1 2
真のラグジュアリーとは何か

真のラグジュアリーとは何か

ラグジュアリーの定義が、音を立てて変わりゆく時代にあっても、最高峰のプロダクトを手にし、その圧倒的な美しさに触れる高揚感が、人生を鮮やかに彩る原動力であることを、私たちは知っています。
物質的な豊かさが、依然として私たちの精神を支える強靭な基盤であることに、言を俟ちません。
真の贅沢はそこから始まります。
アルゴリズムが弾き出す「正解」を疑い、自らの審美眼と直感で未踏の価値を切り拓く。
その「知的冒険」こそが、グローバリズム崩壊後の世界に残された、最後のラグジュアリーではないかと考えます。
Nile's NILE Digitalは、物質と精神、伝統と革新、都市の快楽と野生の回復――この相反する要素を「アンビバレンス」として愉しむ、選ばれた冒険者たちのためのプラットフォーム。
混沌を優雅にサバイブするための視座と、本物の体験へのアクセス権。
ここはまさにDesigning for the Exceptionalsの砦。
知的冒険者たちが集い、次なる航路を描くための、現代の港となります。

NILE'S MEMBERS

新規メンバー募集開始

選ばれたひと、こと、もの情報
「LUXE LIFE STYLE」をともに過ごす新会員を募集します。

*会費等一切かかりません(無料)