グランメゾンの伝統

2019年35周年を迎える、ホテルニューオータニにある「トゥールダルジャン 東京」。437年の歴史を持つ王侯貴族の美食の館、パリ本店の伝統を継承する世界唯一の支店の味を支えるのは、日本の人間国宝に近い存在といわれるM.O.F.(フランス国家最優秀職人章)をこの春、授与されるシェフ、ルノー・オージエ氏だ。

Photo Masahiro Goda  Text Rie Nakajima

2019年35周年を迎える、ホテルニューオータニにある「トゥールダルジャン 東京」。437年の歴史を持つ王侯貴族の美食の館、パリ本店の伝統を継承する世界唯一の支店の味を支えるのは、日本の人間国宝に近い存在といわれるM.O.F.(フランス国家最優秀職人章)をこの春、授与されるシェフ、ルノー・オージエ氏だ。

トゥールダルジャン 東京。スペシャリテ「幼鴨のロースト マルコポーロ」
トゥールダルジャンのスペシャリテ「幼鴨のロースト マルコポーロ」。1950年、旅先でグリーンペッパーを知ったオーナーが18カ月かけて完成させたとされる4種の胡椒を使ったソースが特徴的。

料理とワインのハーモニーを大切に

1582年にパリのセーヌ河畔で開業したトゥールダルジャンは、各国の王侯貴族をもてなしてきた、フランスを代表するグランメゾンの一つだ。そのトゥールダルジャンの世界唯一の支店が、トゥールダルジャン 東京である。

エグゼクティブシェフを務めるルノー・オージエ氏は現在38歳。春にはフランス料理界最高の栄誉とされるM.O.F.(フランス国家最優秀職人章)を授与される。日本在住のシェフとしては37年ぶりの受章という快挙でもある。

「トゥールダルジャンはフランス食文化の大きな柱。日本とフランスの食文化の懸け橋となれていることを、とても光栄に感じています」とオージエ氏は言う。

料理人の家系で育ち、幼い頃から「将来は料理人に」と決めていた。しかし、父親は料理人になることに反対で諦めさせようと、あえて厳しい三つ星レストラン「ジョルジュ ブラン」を紹介した。見事、この店で採用され、本格的な料理のキャリアをスタートさせる。

さらに2年半後、エル・ブリが注目される中、先駆的なフランス料理の名手、ミシェル・トラマ氏に師事。その後、アラン・デュカス氏やフィリップ・ミル氏がシェフを務めた名店で修業を重ね、トゥールダルジャン パリ本店を経て、2013年に32歳という若さでトゥールダルジャン 東京のエグゼクティブシェフに就任したのだ。

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真のラグジュアリーとは何か

真のラグジュアリーとは何か

ラグジュアリーの定義が、音を立てて変わりゆく時代にあっても、最高峰のプロダクトを手にし、その圧倒的な美しさに触れる高揚感が、人生を鮮やかに彩る原動力であることを、私たちは知っています。
物質的な豊かさが、依然として私たちの精神を支える強靭な基盤であることに、言を俟ちません。
真の贅沢はそこから始まります。
アルゴリズムが弾き出す「正解」を疑い、自らの審美眼と直感で未踏の価値を切り拓く。
その「知的冒険」こそが、グローバリズム崩壊後の世界に残された、最後のラグジュアリーではないかと考えます。
Nile's NILE Digitalは、物質と精神、伝統と革新、都市の快楽と野生の回復――この相反する要素を「アンビバレンス」として愉しむ、選ばれた冒険者たちのためのプラットフォーム。
混沌を優雅にサバイブするための視座と、本物の体験へのアクセス権。
ここはまさにDesigning for the Exceptionalsの砦。
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