格調高き大胆

江戸前鮨の基本からブレず、かつ、柔軟な姿勢と並々ならぬエネルギーで、独自の世界を築いている「鮨よしたけ」。主人の吉武正博氏は、東京・銀座のこの店のほか、香港でも「すし志魂」をオープンし、2都市でミシュラン三つ星を獲得するという快挙を成し遂げた。1月末に、同じ銀座内で移転をして、ますますの充実を見せる。

Photo Masahiro Goda

江戸前鮨の基本からブレず、かつ、柔軟な姿勢と並々ならぬエネルギーで、独自の世界を築いている「鮨よしたけ」。主人の吉武正博氏は、東京・銀座のこの店のほか、香港でも「すし志魂」をオープンし、2都市でミシュラン三つ星を獲得するという快挙を成し遂げた。1月末に、同じ銀座内で移転をして、ますますの充実を見せる。

鮨よしたけ、煮アワビと肝のソース
「煮アワビと肝のソース」は、同店のスペシャリテ。食べ応えのある煮アワビを、コクの豊かな、オリジナルの肝ソースをつけて食べる。残ったソースにはシャリを混ぜ、リゾット風に。

握りのみならず、つまみへの探究心も吉武氏は桁違いだ。旺盛なサービス精神と、自由な発想。それでいて、鮨店らしいシンプルさ、格調高さも備えた落としどころに持っていく。

「日本料理の料理人さんたちに、いろいろ教えてもらうんです。彼らは技術のバリエーションが広くて、とても勉強になります」

特に深い交流を持っているのが、「日本料理 龍吟」の山本征治氏や、「銀座 小十」の奥田透氏ら。

「自分も『なぜこうする?』『こうしたら、もっとおいしいのでは?』をいつも考えているタイプなのですが、山本さんや奥田さんもそう」

炭火の扱い、包丁の使い方、火入れの解釈。マニアックな技術論で盛り上がることも多々ある。
「私は、いわゆる有名店で修業した経験はないんです。広くアンテナを張り、さまざまな料理人さんや、京都の お米のスペシャリスト“八代目儀兵衛”さんなどのお世話になりながら、自分なりに握りとつまみを深めてきました」と、吉武氏。その創意工夫とバイタリティーが、「東京と香港、2都市でミシュラン三つ星」という偉業を引き寄せた。新たな、そして充実の環境で、吉武氏の鮨はさらなる飛躍を迎える。

鮨よしたけ 吉武正博氏

吉武正博
1964年栃木県生まれ。銀座の鮨店で修業ののち、24歳でニューヨークの鮨店で2年間働く。帰国後は割烹や鮨店で働き、2004年、六本木に「すし吉武」をオーブン。2009年に銀座に移転。12年、香港に「すし志魂」を開業。

●鮨よしたけ
東京都中央区銀座7-8-13
Brown Place9F
TEL 03-6253-7331
sushi-yoshitake.com

※『Nile’s NILE』2019年3月号に掲載した記事をWEB用に編集し、掲載しています

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真のラグジュアリーとは何か

真のラグジュアリーとは何か

ラグジュアリーの定義が、音を立てて変わりゆく時代にあっても、最高峰のプロダクトを手にし、その圧倒的な美しさに触れる高揚感が、人生を鮮やかに彩る原動力であることを、私たちは知っています。
物質的な豊かさが、依然として私たちの精神を支える強靭な基盤であることに、言を俟ちません。
真の贅沢はそこから始まります。
アルゴリズムが弾き出す「正解」を疑い、自らの審美眼と直感で未踏の価値を切り拓く。
その「知的冒険」こそが、グローバリズム崩壊後の世界に残された、最後のラグジュアリーではないかと考えます。
Nile's NILE Digitalは、物質と精神、伝統と革新、都市の快楽と野生の回復――この相反する要素を「アンビバレンス」として愉しむ、選ばれた冒険者たちのためのプラットフォーム。
混沌を優雅にサバイブするための視座と、本物の体験へのアクセス権。
ここはまさにDesigning for the Exceptionalsの砦。
知的冒険者たちが集い、次なる航路を描くための、現代の港となります。

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