愛に満ちた時代になるように

色・香り・味わいが麗しいハーモニーを奏でるカクテルたち。東京ステーションホテルで60年の経験を持つバーテンダー、杉本壽氏が、「清らかさと和らぎ」をテーマに“令和カクテル”づくりに挑む。

Photo Haruko Amagata  Text Junko Chiba

色・香り・味わいが麗しいハーモニーを奏でるカクテルたち。東京ステーションホテルで60年の経験を持つバーテンダー、杉本壽氏が、「清らかさと和らぎ」をテーマに“令和カクテル”づくりに挑む。

東京ステーションホテル オーク。(左)M191上り、(右)M191下り
(左)M191上り。日本製のクラフトのジンと抹茶リキュールで新しい和を表現。
(右)M191下り。“上り”にグレープフルーツジュースを加え、甘くまろやかな味わい。

また「梅花の宴」と「緑風の香」は、新年号の典拠である万葉集にちなんで命名された「祝祭のカクテル」だ。前者は梅酒、クランベリー、シャンパーニュ、レモンジュースを合わせたもの。花の中心から外に向かって広がるピンクのグラデーションが美しい。後者はジン・タンカレーとライム、ピプノティック(トロピカルフルーツのリキュール)、シャンパーニュ、グレープフルーツジュースを合わせ、ブルーキュラソーを数滴垂らしたもの。このカクテルが表現する万葉から令和へと吹き抜ける“時代の風”の何と爽やかで香り高いことか。

さすが東京駅開業75周年記念に生まれた赤レンガ色のオリジナルカクテル「東京駅」を始め、時代を象徴する数々のカクテルを考案してきた杉本氏。令和を迎えてなお意気軒昂に、「オーク」のカウンターで「今、ここでしか味わえないおいしいカクテル」を作り続ける。

東京ステーションホテル オーク 杉本壽氏

杉本壽 すぎもと・ひさし
1940年神奈川県生まれ。1958年東京ステーションホテルに入社、翌年、「バー」に配属。1964年にニューヨーク万博内「ワールドフェア」に参画。2000年同ホテルを定年退職後、運営会社の日本ホテルにエルダースタッフとして勤務。2006年ホテルの休館に伴い銀座千疋屋へ入社、フルーツバーを手がける。2008年ホテルメトロポリタン丸の内を経て、2012年東京ステーションホテルのマスターバーテンダーに就任。今も週4日、「オーク」のカウンターに立つ。

●東京ステーションホテル オーク
東京都千代田区丸の内1-9-1
TEL 03-5220-1261
www.tokyostationhotel.jp/restaurants/oak

※『Nile’s NILE』2019年8月号に掲載した記事をWEB用に編集し、掲載しています

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真のラグジュアリーとは何か

真のラグジュアリーとは何か

ラグジュアリーの定義が、音を立てて変わりゆく時代にあっても、最高峰のプロダクトを手にし、その圧倒的な美しさに触れる高揚感が、人生を鮮やかに彩る原動力であることを、私たちは知っています。
物質的な豊かさが、依然として私たちの精神を支える強靭な基盤であることに、言を俟ちません。
真の贅沢はそこから始まります。
アルゴリズムが弾き出す「正解」を疑い、自らの審美眼と直感で未踏の価値を切り拓く。
その「知的冒険」こそが、グローバリズム崩壊後の世界に残された、最後のラグジュアリーではないかと考えます。
Nile's NILE Digitalは、物質と精神、伝統と革新、都市の快楽と野生の回復――この相反する要素を「アンビバレンス」として愉しむ、選ばれた冒険者たちのためのプラットフォーム。
混沌を優雅にサバイブするための視座と、本物の体験へのアクセス権。
ここはまさにDesigning for the Exceptionalsの砦。
知的冒険者たちが集い、次なる航路を描くための、現代の港となります。

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