愛しの“氷屋さんのかき氷”

老舗氷屋の4代目夫婦が営む、かき氷専門店「四代目大野屋氷室」。48時間以上かけてゆっくりと凍らせた最高級ランクの“生氷® ”のみを用いて、かき氷を作っている。「かき氷を家でも食べたい」という思いをきっかけに生まれた「飲むかき氷」も好評だ。

Photo Satoru Seki

老舗氷屋の4代目夫婦が営む、かき氷専門店「四代目大野屋氷室」。48時間以上かけてゆっくりと凍らせた最高級ランクの“生氷® ”のみを用いて、かき氷を作っている。「かき氷を家でも食べたい」という思いをきっかけに生まれた「飲むかき氷」も好評だ。

四代目大野屋氷室 かき氷
完熟とちおとめを使用した「大野屋のいちご」に、自家製の練乳をかけて。濃厚な味と氷のコンビネーションがたまらない。

上野駅から徒歩約2分。大きな「氷」の旗を掲げた店が、老舗氷屋の4代目夫婦が営むかき氷専門店、四代目大野屋氷室だ。

「初代は戦前から氷屋を営んでいましたが、1945(昭和20)年、大空襲で建物も道具も失ってしまったそうです。焼け残ったのは、1台のさびたリヤカーのみ。その状態からリスタートして77年間、氷の技術と知識を受け継いできました」

語ってくれたのは、おかみの大野夕希さん。数年前に4代目主人の勇さんと結婚した夕希さんは、昔から専門店を食べ歩きするほど、大のかき氷好きだったという。

「はじめは、主人が氷屋だということを知りませんでした。お付き合いしていくなかで知って、はじめてかき氷を作ってもらった時は、あまりのおいしさに衝撃を受けましたね」

“氷屋さんのかき氷”に惚れ込んで、かき氷屋を始めることを提案したのが、夕希さんだった。

大野屋氷室の氷は冷凍域(マイナス18℃以下)にならぬよう管理された工場で、48時間以上かけてゆっくりと凍らせたものだ。低すぎる温度で急速に凍らせると雑味が出てしまう。

そのようにして大切に作られた氷を勇さんが“目利き”し、純度が低くて使えない氷、飲食店のドリンク用に卸す氷、雑味のない最高級の氷というように、部位ごとに切り分ける。幼い頃から氷に親しんできた勇さんの長年の経験と、代々受け継いだ秘伝の技術のなせる業だ。四代目大野屋氷室では、最高級ランクの“生氷® ”のみを使用して、かき氷を作っている。

一番の人気メニュー「大野屋のいちごみるく」を作っていただいた。
なめらかな塊の氷を自動の削り器にかければ、天使の羽と見まごうほどのやわらかく透き通った氷が、ガラスの器に降り積もる。氷、シロップ、氷、シロップ、そして頂点に、いちごの果肉とコンデンスミルク。

いちごのシロップは、全国各地のいちごと様々な種類の砂糖の最適な組み合わせを模索し、実験を重ねて生まれたのだという。火にかけるタイミングや温度など、細かいバランスにこだわり抜いて完成したものだ。

1 2
真のラグジュアリーとは何か

真のラグジュアリーとは何か

ラグジュアリーの定義が、音を立てて変わりゆく時代にあっても、最高峰のプロダクトを手にし、その圧倒的な美しさに触れる高揚感が、人生を鮮やかに彩る原動力であることを、私たちは知っています。
物質的な豊かさが、依然として私たちの精神を支える強靭な基盤であることに、言を俟ちません。
真の贅沢はそこから始まります。
アルゴリズムが弾き出す「正解」を疑い、自らの審美眼と直感で未踏の価値を切り拓く。
その「知的冒険」こそが、グローバリズム崩壊後の世界に残された、最後のラグジュアリーではないかと考えます。
Nile's NILE Digitalは、物質と精神、伝統と革新、都市の快楽と野生の回復――この相反する要素を「アンビバレンス」として愉しむ、選ばれた冒険者たちのためのプラットフォーム。
混沌を優雅にサバイブするための視座と、本物の体験へのアクセス権。
ここはまさにDesigning for the Exceptionalsの砦。
知的冒険者たちが集い、次なる航路を描くための、現代の港となります。

NILE'S MEMBERS

新規メンバー募集開始

選ばれたひと、こと、もの情報
「LUXE LIFE STYLE」をともに過ごす新会員を募集します。

*会費等一切かかりません(無料)