洗練を紡ぐ

小泉瑚佑慈氏の料理は、独創的それでいてさりげない。素材の持ち味を徹底的に考え、そこから自らの感覚で発想を広げ、日本料理らしいシンプルな構成に落とし込む。今回はその手法を、スイカで実践。贅沢かつ洗練、そして驚きのある品が出来上がった。

Photo Masahiro Goda  Text Izumi Shibata

小泉瑚佑慈氏の料理は、独創的それでいてさりげない。素材の持ち味を徹底的に考え、そこから自らの感覚で発想を広げ、日本料理らしいシンプルな構成に落とし込む。今回はその手法を、スイカで実践。贅沢かつ洗練、そして驚きのある品が出来上がった。

西瓜の料理。虎白 小泉瑚佑慈氏

「スイカは、夏の楽しい思い出とつながりますね。定番ですが、子供の頃に家族で海に行ってスイカ割りをした、など。7〜8月が旬の果物はたくさんありますが、スイカはその中でも、あるとなんだかうれしい気持ちになる果物です」

そう話す小泉氏。とはいえ、スイカをテーマに料理を考えることは今までなかったという。

「デザートでしたらあります。でもそれでは普通でしょう? 今回はせっかくお題もあることだし、スイカの料理を考えました」

小泉氏が今回作ってくれたのは、スイカ、塩だしのジュレ、伊勢海老の昆布締めを組み合わせた前菜だ。
スイカは小さな小角切りに。伊勢海老は昆布で締めたうえで、存在感を主張するというより、スイカとなじむような小片にカット。塩だしのジュレは、昆布とカツオのだしに塩で味をつけ、ゼラチンで柔らかく固めてから裏漉(うらご)しする。

「伊勢海老の刺身は塩で食べると甘みが引き立ちます。そのシンプルな甘みを狙いました」

この3要素をあえ、こんもりと盛り付けたところにキャビアをたっぷりのせる。仕上げに青柚子の皮をすりおろしてふり、清涼感をプラスした。

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真のラグジュアリーとは何か

真のラグジュアリーとは何か

ラグジュアリーの定義が、音を立てて変わりゆく時代にあっても、最高峰のプロダクトを手にし、その圧倒的な美しさに触れる高揚感が、人生を鮮やかに彩る原動力であることを、私たちは知っています。
物質的な豊かさが、依然として私たちの精神を支える強靭な基盤であることに、言を俟ちません。
真の贅沢はそこから始まります。
アルゴリズムが弾き出す「正解」を疑い、自らの審美眼と直感で未踏の価値を切り拓く。
その「知的冒険」こそが、グローバリズム崩壊後の世界に残された、最後のラグジュアリーではないかと考えます。
Nile's NILE Digitalは、物質と精神、伝統と革新、都市の快楽と野生の回復――この相反する要素を「アンビバレンス」として愉しむ、選ばれた冒険者たちのためのプラットフォーム。
混沌を優雅にサバイブするための視座と、本物の体験へのアクセス権。
ここはまさにDesigning for the Exceptionalsの砦。
知的冒険者たちが集い、次なる航路を描くための、現代の港となります。

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