胡瓜を極める-本多哲也 リストランテホンダ

素材の持ち味を引き出し、自在に組み合わせ、洗練された一品を作り上げる本多哲也さん。そんな本多さんがきゅうりに見いだすのは、やはり清涼感と青々とした香り。そして、さまざまな形状に仕立てることで、同じ清涼感や香りもガラリと異なる印象に。そんなきゅうりの多面的な魅力を、異なる側面から捉えた3品を作ってくれた。

Photo Masahiro Goda Text Izumi Shibata

素材の持ち味を引き出し、自在に組み合わせ、洗練された一品を作り上げる本多哲也さん。そんな本多さんがきゅうりに見いだすのは、やはり清涼感と青々とした香り。そして、さまざまな形状に仕立てることで、同じ清涼感や香りもガラリと異なる印象に。そんなきゅうりの多面的な魅力を、異なる側面から捉えた3品を作ってくれた。

リストランテホンダ 本多哲也 氏
リストランテホンダ 本多哲也 氏。

本多さんのきゅうりの思い出といえば、お新香だという。「ソウルフードの一つですね。小さい頃、よく食べていましたので。あとは叩いてゴマをふり、梅肉を和えたり。やはり、和に持っていくイメージです」

その後フランスとイタリアへ修業に行った本多さん。きゅうりの使い方として特に印象に残ったのはガスパチョだ。きゅうり、トマト、パプリカなどの夏野菜で作るこのスープは、夏の地中海沿岸地域には欠かせない料理。にんにく、オリーブオイルとこれら夏野菜が一体化した風味は夏本番を告げる風物詩である。

変わったところでは、中国料理独特のきゅうりの使い方を今、本多さんは家での料理で取り入れているという。
「中華のシェフに教えてもらったんです。一口大に切ったきゅうりを、さっと油通しする。これを八宝菜の具の一つにしたり、酢豚に加えたり。おいしいですよ。みずみずしさが保たれ、ツルッとしている。温かいきゅうりもいいものです」

そうした思い出の中のきゅうりは、いずれも家庭料理や郷土料理と共にある。きゅうりをリストランテの料理に生かすにはどうしたらよいか? 「きゅうりは主役としては、あまり考えたことはありませんでした。困りましたよ」と本多さん。「でも取り組んでみると、意外と形になるものですね」と笑う。

今回考えてくれた3品のきゅうりの料理のうちの二つは、意外にも日本の料理からの発想だという。

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真のラグジュアリーとは何か

真のラグジュアリーとは何か

ラグジュアリーの定義が、音を立てて変わりゆく時代にあっても、最高峰のプロダクトを手にし、その圧倒的な美しさに触れる高揚感が、人生を鮮やかに彩る原動力であることを、私たちは知っています。
物質的な豊かさが、依然として私たちの精神を支える強靭な基盤であることに、言を俟ちません。
真の贅沢はそこから始まります。
アルゴリズムが弾き出す「正解」を疑い、自らの審美眼と直感で未踏の価値を切り拓く。
その「知的冒険」こそが、グローバリズム崩壊後の世界に残された、最後のラグジュアリーではないかと考えます。
Nile's NILE Digitalは、物質と精神、伝統と革新、都市の快楽と野生の回復――この相反する要素を「アンビバレンス」として愉しむ、選ばれた冒険者たちのためのプラットフォーム。
混沌を優雅にサバイブするための視座と、本物の体験へのアクセス権。
ここはまさにDesigning for the Exceptionalsの砦。
知的冒険者たちが集い、次なる航路を描くための、現代の港となります。

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