活気の奥の危機感と責任感 前編

北青山の「The Burn」は、炭火で焼いた肉料理とヴィーガンメニューで知られるN.Y.スタイルの店。エグゼクティブシェフの米澤文雄氏は、料理界の若きオピニオンリーダーでもある。

Photo Haruko Amagata  Text Izumi Shibata

北青山の「The Burn」は、炭火で焼いた肉料理とヴィーガンメニューで知られるN.Y.スタイルの店。エグゼクティブシェフの米澤文雄氏は、料理界の若きオピニオンリーダーでもある。

The Burn  有機人参のスパイスロースト ヴィーガンヨーグルト
ザ バーンのシグニチャーメニューの一つ「有機人参のスパイスロースト ヴィーガンヨーグルト」。にんじんの甘さ、中東を思わせるスパイスの風味、ヴィーガンヨーグルトのコクと酸味が抜群の相性を見せる。

The Burn 米澤 文雄

常に活気にあふれるレストラン、「The Burn」。お客は皆肩ひじ張らず、料理をシェアしながら、心から食事の時間を楽しんでいる。テーブルに並ぶのはN.Y.スタイルの前菜やヴィーガン料理、そして炭火で豪快にグリルした牛肉など。メニューには「揚げナスのヴィーガン ラザニア風」、「カリフラワーステーキ カルダモンと自家製アリッサ」など興味をそそり、読んでいるだけでワクワクする品々が載る。

牛肉は、100日間以上ドライエイジングさせた国産の牛や経産牛を含む通好みのラインアップ。「赤身こそが牛肉の醍醐味」と知る“肉好き”のお客も大満足する内容だ。エグゼクティブシェフで、この店のプロデュースも手がけた米澤文雄氏曰く、「僕が食べたい料理を、僕の食べたいスタイルでそろえています。エンドユーザーは僕です」と笑う。

そんな米澤氏は、やはりN.Y.で働いた経験の持ち主だ。「料理上手の母親の手伝いを小学校の3、4年生の頃からはじめた」という生粋の料理好きだった米澤氏は、恵比寿のイタリア料理店「イル・ボッカローネ」で修業を開始。同店は、本格的なイタリア料理を、元気いっぱいのイタリアンスタイルで提供するスタイルで知られる。「基礎を教えていただいた大切なお店。当時のシェフや仲間とは今も交流があります」

そしてこの店で外国人のグループ客を、まだ勉強途中だった英語でもてなしたことが、米澤氏にN.Y.行きを決意させることとなった。

「つたない英語でしたが、精一杯にコミュニケーションを試みた熱意が届いたのか、食事の最後には『君のおかげで今日のディナーは最高だった!』と皆で立って拍手をしてくれたんです。それがうれしくて」

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真のラグジュアリーとは何か

真のラグジュアリーとは何か

ラグジュアリーの定義が、音を立てて変わりゆく時代にあっても、最高峰のプロダクトを手にし、その圧倒的な美しさに触れる高揚感が、人生を鮮やかに彩る原動力であることを、私たちは知っています。
物質的な豊かさが、依然として私たちの精神を支える強靭な基盤であることに、言を俟ちません。
真の贅沢はそこから始まります。
アルゴリズムが弾き出す「正解」を疑い、自らの審美眼と直感で未踏の価値を切り拓く。
その「知的冒険」こそが、グローバリズム崩壊後の世界に残された、最後のラグジュアリーではないかと考えます。
Nile's NILE Digitalは、物質と精神、伝統と革新、都市の快楽と野生の回復――この相反する要素を「アンビバレンス」として愉しむ、選ばれた冒険者たちのためのプラットフォーム。
混沌を優雅にサバイブするための視座と、本物の体験へのアクセス権。
ここはまさにDesigning for the Exceptionalsの砦。
知的冒険者たちが集い、次なる航路を描くための、現代の港となります。

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