アッサンブラージュという芸術

「毎年、天候の違いに左右されることなく、最高のプレステージシャン パーニュを造る」。1843年にメゾンを創設した、ヨーゼフ・クリュッグ の夢を受け継ぎ、緻密な作業と直感をもって、新たな「忘れえぬ一滴」 を生み出し続ける。すべては、クリュッグのある至福の瞬間のために。

Photo Masahiro Goda Text Rie Nakajima

「毎年、天候の違いに左右されることなく、最高のプレステージシャン パーニュを造る」。1843年にメゾンを創設した、ヨーゼフ・クリュッグ の夢を受け継ぎ、緻密な作業と直感をもって、新たな「忘れえぬ一滴」 を生み出し続ける。すべては、クリュッグのある至福の瞬間のために。

クリュッグ最高醸造責任者 エリック・ルベル氏 「忘れ得ぬものをつくるには、時間そしてそれは、ヴィンテージというシャンパーニュ地方に生まれ、ランス大学でワイン醸造を学ぶ。ドゥ・ヴノージュ シャンパーニュで就業中に先代のクリュッグ最高醸造責任者であるアンリ・クリュッグの目に留まり、1998年に後任として抜擢。以来、クリュッグの肩書きを受け継ぐ者として、1843年から受け継がれる何千ものノートを守り続けている。観察力の高さから最高醸造責任者と呼ばれる唯一無二の存在。仕事の合間はその情熱をクルマに注いでいる。  創業者ヨーゼフ・クリュッグの夢を引き継ぐ新たな一本「クリュッグ グランド・キュヴェ167th エディション」。2011年収穫の葡萄から造られたワインに、1995年から2010年までのリザーブワインを42%ブレンド。単一ヴィンテージだけでは成し得ない、広がりと円熟味のあるふくよかな味わいはクリュッググランド・キュヴェならでは。ボトル裏のラベルに印字されたクリュッグiD番号で各エディションの隠れた物語を知ることができる。
クリュッグ最高醸造責任者
エリック・ルベル氏
「忘れ得ぬものをつくるには、時間そしてそれは、ヴィンテージというシャンパーニュ地方に生まれ、ランス大学でワイン醸造を学ぶ。ドゥ・ヴノージュ シャンパーニュで就業中に先代のクリュッグ最高醸造責任者であるアンリ・クリュッグの目に留まり、1998年に後任として抜擢。以来、クリュッグの肩書きを受け継ぐ者として、1843年から受け継がれる何千ものノートを守り続けている。観察力の高さから最高醸造責任者と呼ばれる唯一無二の存在。仕事の合間はその情熱をクルマに注いでいる。

創業者ヨーゼフ・クリュッグの夢を引き継ぐ新たな一本「クリュッグ グランド・キュヴェ167th エディション」。2011年収穫の葡萄から造られたワインに、1995年から2010年までのリザーブワインを42%ブレンド。単一ヴィンテージだけでは成し得ない、広がりと円熟味のあるふくよかな味わいはクリュッググランド・キュヴェならでは。ボトル裏のラベルに印字されたクリュッグiD番号で各エディションの隠れた物語を知ることができる。

「忘れ得ぬものをつくるには、時間をかけなければいけません」と、クリュッグ最高醸造責任者のエリック・ルベル氏は言う。9月に葡萄が収穫されると、10月にはその年のワインのテイスティングが始まる。

24歳の新人を含む老若男女6名のテイスティング委員会のメンバーとルベル氏が、1日で最大15のワインをテイスティングし、12月のクリスマスまでに250のサンプルを試す。年が明けたら、次は一昨年から10年ほど前までの150のリザーブワインを試飲する。そして再び250の新作のサンプルを味わい直し、時間をおいて飲んだ時の印象の違いを確認する。3月末までそれを続け、新作とリザーブワインを合わせた400種類のワインを2回ずつ、最終的に委員会メンバー6名×800で4800ものテイスティングノートがまとめられる。これをすべて読み込んだうえで、いくつかのブレンドをし、メンバーの意見をまとめながらその年のリクリエーションを決定していくのが、最高醸造責任者であるルベル氏の役割だ。

「それぞれのワインの個性を前面に出すというのがクリュッグの特徴です。だからこそ、一つひとつ慎重にテイスティングし、理解する時間は欠かせません」とルベル氏。

「収穫される葡萄は毎年違うため、レシピは一切ありません。毎年、400のワインに向き合い、イチから再構築していきます。私たちの仕事は、創設者が唱えたように、毎年最高のシャンパーニュを造ること。そしてそれは、ヴィンテージという概念を超えたところにあるのです」 

例えるなら、毎年400人の候補者からメンバーを選び、新たな音楽を奏でるオーケストラを構成する。その指揮者がルベル氏だ。忘れてはならないのが、すべてのブレンドを終えても、その時点では泡のないスティルワインであること。そこから泡が醸され、打栓されるまでには7年から10年の時を要する。途中で調整はできないため、将来の味やバランスを見越して仕事をしなければならない。歴代クリュッグの最高醸造責任者が「ブレンドの魔術師」と称されるゆえんだ。

新たにリリースされた「クリュッググランド・キュヴェ 167 thエディション」は、暖かな春と長雨という極端な二つの天候に見舞われた2011年のワインを中心に、13年間の異なる年の191種類のワインがブレンドされた。淡いゴールドの繊細で上品な泡と、咲き誇る花や熟したフルーツの華やかな香りが魅力。複雑で豊かな味わいはどんな料理をも引き立てるが「特に、素材をシンプルに生かした和食との相性は抜群です」とルベル氏は言う。口に含むと思わず笑みがこぼれるような、豊かで幸福感に満ちた味わいがクリュッグの真骨頂だ。

「どうぞ、クリュッグを味わう瞬間、瞬間を発見の時間として楽しんでください。また、いつも私たちとともにいてください。その日のためのクリュッグ、そして、永遠のためのクリュッグを―」

●MHD モエ ヘネシー ディアジオ モエ ヘネシーマーケティング部 TEL03-5217-9736 

※『Nile’s NILE』2019年5月号に掲載した記事をWEB用に編集し掲載しています

真のラグジュアリーとは何か

真のラグジュアリーとは何か

ラグジュアリーの定義が、音を立てて変わりゆく時代にあっても、最高峰のプロダクトを手にし、その圧倒的な美しさに触れる高揚感が、人生を鮮やかに彩る原動力であることを、私たちは知っています。
物質的な豊かさが、依然として私たちの精神を支える強靭な基盤であることに、言を俟ちません。
真の贅沢はそこから始まります。
アルゴリズムが弾き出す「正解」を疑い、自らの審美眼と直感で未踏の価値を切り拓く。
その「知的冒険」こそが、グローバリズム崩壊後の世界に残された、最後のラグジュアリーではないかと考えます。
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