Caravan Glamping on the Ancient Tea Horse Road

フランス人が率いるラバのキャラバンで行く、雲南省シャングリラからチベットの山岳に抜けるかつての茶の交易路。4000m級の峠、渓谷、川、村落、大草原を抜けるワイルドな旅は、ぜいたくなテントと料理に癒やされながら、ヒマラヤのドラマへ誘う。

Photo Constantin de Slizewicz  Text Koko Shinoda

フランス人が率いるラバのキャラバンで行く、雲南省シャングリラからチベットの山岳に抜けるかつての茶の交易路。4000m級の峠、渓谷、川、村落、大草原を抜けるワイルドな旅は、ぜいたくなテントと料理に癒やされながら、ヒマラヤのドラマへ誘う。

チベット特集
シャングリラ近郊のキャラバン本営。高床式の伝統的なチベット家屋だ。出発に備えて20人近いチベット人シェルパたちが荷造りにいそしむ。女性も強靭で働き者だ。

茶馬古道は中国雲南省普洱(ふじ)から北チベットまで、主にお茶を運んだ2000㎞におよぶ道だ。
10世紀に始まり、通商隊が中国皇帝からのお茶をチベット王室に、逆に薬や戦闘馬を運んだ。古道は馬で荷を運ぶことに由来し、5000m級の峠を越える厳しい旅路で普洱(プーアル)茶は風味が増した。

商人とラマ僧が参加し、多様な文化交流が生まれたが、1912年の中華民国成立で古道は廃れた。しかし、ヒマラヤへの探検隊の興味は続き、ジェームズ・ヒルトンの小説『失われた地平線』が憧れを呼び起こした。20世紀初頭には危険な地域でも探検隊がヒマラヤに挑み、豪華なコロニアルスタイルの旅を楽しんだ。

文化大革命でキャラバンは終焉を迎えたが、2002年に雲南省中甸(ちゅうでん)が「シャングリラ(香格里拉)」に改名され、茶馬古道の再開が始まった。シャングリラを拠点にした贅沢なキャラバンツアーが誕生し、モエヘネシー社が「アオユン」と呼ばれる桃源郷高級赤ワインを開発。フランス人コミュニティーも形成され、歴史的な古道が再び注目を浴びている。

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    一連となって進むキャラバン。ラバは大人しいが乗り心地は極めて悪い。
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    雪解け水の流れる草原を行くキャラバン。エーデルワイスが咲き乱れるエリアも。草が豊富でヤクの放牧地にもなっている。滋養のあるミルクはチベット人の好物だが独特の癖がある。
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    チベット人は日本人と似た風貌だ。穏やかな気質で働き者。キャンプファイヤーを一緒に囲み、歌なども披露してくれた。険しい行程でも仲間内の笑いが絶えない。
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    手際よくキャンプを畳んで出発。昔は人も馬並みの荷を運んだという。登山並みの峠越えも彼らにとっては散歩の感覚らしい。先導隊はすぐに姿が見えなくなる。
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真のラグジュアリーとは何か

真のラグジュアリーとは何か

ラグジュアリーの定義が、音を立てて変わりゆく時代にあっても、最高峰のプロダクトを手にし、その圧倒的な美しさに触れる高揚感が、人生を鮮やかに彩る原動力であることを、私たちは知っています。
物質的な豊かさが、依然として私たちの精神を支える強靭な基盤であることに、言を俟ちません。
真の贅沢はそこから始まります。
アルゴリズムが弾き出す「正解」を疑い、自らの審美眼と直感で未踏の価値を切り拓く。
その「知的冒険」こそが、グローバリズム崩壊後の世界に残された、最後のラグジュアリーではないかと考えます。
Nile's NILE Digitalは、物質と精神、伝統と革新、都市の快楽と野生の回復――この相反する要素を「アンビバレンス」として愉しむ、選ばれた冒険者たちのためのプラットフォーム。
混沌を優雅にサバイブするための視座と、本物の体験へのアクセス権。
ここはまさにDesigning for the Exceptionalsの砦。
知的冒険者たちが集い、次なる航路を描くための、現代の港となります。

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