東西を俯瞰する眼–帝国ホテルとライト 後編

2023年、帝国ホテル2代目本館(ライト館)が開業100周年を迎える。ライト館に象徴される帝国ホテルのナショナルブランドとしての先進性に改めて注目したい。

Photo Satoru Seki Text Junko Chiba

2023年、帝国ホテル2代目本館(ライト館)が開業100周年を迎える。ライト館に象徴される帝国ホテルのナショナルブランドとしての先進性に改めて注目したい。

レガシーとおもてなし

  • フランク・ロイド・ライト® スイート フランク・ロイド・ライト® スイート
    フランク・ロイド・ライト® スイート
    (右)ライトのデザインを再現した「フランク・ロイド・ライト® スイート」のリビング。(左)ベッドルームもライトのデザインを随所に取り入れたこだわりの空間。
  • 書斎 書斎
    フランク・ロイド・ライト® スイート
    (右)書斎の書棚にはライトに関連する書籍の数々が並べられている。
    (左)ベッドルームに隣接する書斎は、落ち着いた心地いい雰囲気を醸し出す。
  • オールドインペリアルバー オールドインペリアルバー
    (右)「オールドインペリアルバー」のバーカウンター背面には当時のテラコッタが。
    (左)店内奥の壁画も当時の記憶を今に伝える「ライト館のレガシー」。
  • 帝国ホテルで時を刻む時計 帝国ホテルで時を刻む時計
    (右)ライト館で使用され現在も帝国ホテルで時を刻む時計。
    (左)柔らかな光を放つスタンドライトも当時を物語るライトのデザイン。
  • フランク・ロイド・ライト® スイート
  • 書斎
  • オールドインペリアルバー
  • 帝国ホテルで時を刻む時計

貴重なレガシーがもう一つ。開業以来、時代とともに磨き上げられてきた「おもてなしの心」だ。80歳にして現役、小池幸子さん(宿泊部客室課マネジャー)はその象徴的存在と言えるだろう。入社2年目にライト館に配属された彼女は、主に年単位で長期宿泊する外国人客を接遇していたという。

「密着サービスですよね。当時は連日の夜勤が当たり前で、お客様とともに過ごす時間が長い分、仲が深まり、親しみが増します。きめ細かな配慮をしながら、日々接遇することで、おもてなしのすべてを学ぶことができました。当時から心底仕事が楽しく、その気持ちは今も同じです。時代とともにおもてなしの形は変化しますが、密着というキーワードの重要性は不変ですね」

約8年後に現本館の建て替え開始が予定されている帝国ホテルだが、小池さんは次世代に「心からの笑顔と家庭的なぬくもりを大切にするおもてなしの精神」を伝えたいと言う。それこそがまさに帝国ホテルのレガシーなのである。

●帝国ホテル 東京
東京都千代田区内幸町1-1-1
TEL03-3504-1111
www.imperialhotel.co.jp

1 2 3
真のラグジュアリーとは何か

真のラグジュアリーとは何か

ラグジュアリーの定義が、音を立てて変わりゆく時代にあっても、最高峰のプロダクトを手にし、その圧倒的な美しさに触れる高揚感が、人生を鮮やかに彩る原動力であることを、私たちは知っています。
物質的な豊かさが、依然として私たちの精神を支える強靭な基盤であることに、言を俟ちません。
真の贅沢はそこから始まります。
アルゴリズムが弾き出す「正解」を疑い、自らの審美眼と直感で未踏の価値を切り拓く。
その「知的冒険」こそが、グローバリズム崩壊後の世界に残された、最後のラグジュアリーではないかと考えます。
Nile's NILE Digitalは、物質と精神、伝統と革新、都市の快楽と野生の回復――この相反する要素を「アンビバレンス」として愉しむ、選ばれた冒険者たちのためのプラットフォーム。
混沌を優雅にサバイブするための視座と、本物の体験へのアクセス権。
ここはまさにDesigning for the Exceptionalsの砦。
知的冒険者たちが集い、次なる航路を描くための、現代の港となります。

NILE'S MEMBERS

新規メンバー募集開始

選ばれたひと、こと、もの情報
「LUXE LIFE STYLE」をともに過ごす新会員を募集します。

*会費等一切かかりません(無料)