メデジン、光と影の賛歌 後編

かつては麻薬王が君臨し、無法都市だったメデジン。21世紀に入り、「世界一革新的」と評価されるほどの変貌を遂げたダイナミックなこの街を訪ねた。

Photo Ken Lai Text Koko Shinoda

かつては麻薬王が君臨し、無法都市だったメデジン。21世紀に入り、「世界一革新的」と評価されるほどの変貌を遂げたダイナミックなこの街を訪ねた。

ボテロ広場
メデジン旧市街地にある、野外美術館とも言えるボテロ広場。レトロな建物が並び、ボテロの寄贈した彫像23体が点在、常春気候の花と緑に囲まれた市民の憩いの場ともなっている。

前編「変貌を遂げた街」から続く。

ボテロとエスコバル

花とファッション、人々が愛するサルサのリズムは、ミス・ユニバースなどに頻繁に登場する美人の里にふさわしい。

加えて、メデジンが誇るのが、現役の南米のアーティストの最高峰とされる、フェルナンド・ボテロだ。太った人物や生物を描くことで知られる芸術家は、欧米都市の随所でその彫刻が見られるようになったが、16歳までメデジンに暮らしていた。その後、誘拐を恐れてコロンビアを離れ、安全な創作活動の地を求めて欧米に移住した。

エスコバールの死 ボテロの絵
ボテロによる「パブロ・エスコバルの死」2006年制作。警官の隣には、嘆く女性。「米国の牢屋よりも、山と伝統の村に囲まれたメデジンの墓を選ぶ」と生前エスコバルは語ったという。

近年はパリに住み、里帰りするようになったようだ。150点以上の作品をコロンビア政府に寄贈し、2004年には都市整備が進むメデジン市の旧市街中心部に、その中のブロンズ彫像23体が置かれ、ボテロ広場と呼ばれるようになった。メデジンの日常の風景となったボテロの作品とともに、スラムにあふれるダイナミックなグラフィティもまた、ウォールアートとして近年話題を集めている。

88歳になるボテロはほっそりとした体形で、「太いものに引かれているわけではない。私は美しさの量感をとらえている」と語っている。ユーモラスで優しさのある作品だが、政治的なテーマにも取り組む。喜劇と悲劇が混在するふくよかさもまたラテンアメリカならではなのだろう。

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真のラグジュアリーとは何か

真のラグジュアリーとは何か

ラグジュアリーの定義が、音を立てて変わりゆく時代にあっても、最高峰のプロダクトを手にし、その圧倒的な美しさに触れる高揚感が、人生を鮮やかに彩る原動力であることを、私たちは知っています。
物質的な豊かさが、依然として私たちの精神を支える強靭な基盤であることに、言を俟ちません。
真の贅沢はそこから始まります。
アルゴリズムが弾き出す「正解」を疑い、自らの審美眼と直感で未踏の価値を切り拓く。
その「知的冒険」こそが、グローバリズム崩壊後の世界に残された、最後のラグジュアリーではないかと考えます。
Nile's NILE Digitalは、物質と精神、伝統と革新、都市の快楽と野生の回復――この相反する要素を「アンビバレンス」として愉しむ、選ばれた冒険者たちのためのプラットフォーム。
混沌を優雅にサバイブするための視座と、本物の体験へのアクセス権。
ここはまさにDesigning for the Exceptionalsの砦。
知的冒険者たちが集い、次なる航路を描くための、現代の港となります。

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