あなたは「令和のクロマニョン人」か?

時代を読む 第135回 原田武夫

時代を読む 第135回 原田武夫

時代を読む――原田武夫 第135回、あなたは「令和のクロマニョン人」か?

かつて私淑申し上げている古神道の師匠にこんなことを言われたことがある。「普段、私たちは皆、人間たるもの、全員が全員全く同じだと信じ込んでいる。しかしそれは事実に反する。しっかりと自意識を持って生きている存在、これがヒトだ。ところがそうしたヒトの言うことに翻弄(ほんろう)され、ヒトとヒトの間を漂うだけの者がいる。これはヒトとヒトの間だから人間だ。つまり、ヒトと人間がいるわけだ。よく覚えておくがいい」

師匠はさらにこんなことも教えてくれた。

「人間はヒトとは違って自分の意識というものを持たないから、いわば酔っているようなものだ。しかし『あなたは酔っているのか?』と聞くと、必ず『酔ってなんていない!』とむきになって怒りながら答えてくる。それが正に酔っている証拠なのだよ」

最近、身の回り、そして世間を見ていてつくづくこのことを思い出している。2008年のリーマンショック以降、当然のように世界中で行われた「量的緩和」の結果、世間ではカネが非常に安くなっている。そうした中でまずはインフレが生じるわけだが、やがて今度はスタグフレーションからデフレへと転じていく。我が国が世界各国の中でも先駆けてこの状態、すなわち「グレートモデレーション」の時代へと突入したわけであるが、これに拍車をかけているのが他ならぬ人工知能(AI)の発展なのである。

現在の人工知能(AI)とは要するに過去データからパターンマッチングを学ぶマシーンである。この作業は人間でも原理的には出来るわけであるが、マッチさせるデータが数百万、数千億となっても人工知能(AI)は粛々とこれを正確にこなしてくれる。その結果、人間にはますますやることがなくなってきている。他方でこうした人工知能(AI)の特質を生かして、これを使いこなし、巧みに社会実装する中でビジネスをより効率化していっている向きもいる。これらの、人工知能(AI)を使いこなす人々は当然のことながらそれが何であるのかを深く学びもしているので、自らコーディングをし、アルゴリズムを構築する中でどんどんこの方向へと突き進んでいく。

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真のラグジュアリーとは何か

真のラグジュアリーとは何か

ラグジュアリーの定義が、音を立てて変わりゆく時代にあっても、最高峰のプロダクトを手にし、その圧倒的な美しさに触れる高揚感が、人生を鮮やかに彩る原動力であることを、私たちは知っています。
物質的な豊かさが、依然として私たちの精神を支える強靭な基盤であることに、言を俟ちません。
真の贅沢はそこから始まります。
アルゴリズムが弾き出す「正解」を疑い、自らの審美眼と直感で未踏の価値を切り拓く。
その「知的冒険」こそが、グローバリズム崩壊後の世界に残された、最後のラグジュアリーではないかと考えます。
Nile's NILE Digitalは、物質と精神、伝統と革新、都市の快楽と野生の回復――この相反する要素を「アンビバレンス」として愉しむ、選ばれた冒険者たちのためのプラットフォーム。
混沌を優雅にサバイブするための視座と、本物の体験へのアクセス権。
ここはまさにDesigning for the Exceptionalsの砦。
知的冒険者たちが集い、次なる航路を描くための、現代の港となります。

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