ル・セルクル・デ・オルロジェを知っていますか?

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    ❶Speake Marin
    ロンドンの現代建築にインスパイアされ2022年にブランド初のSS製ブレスレットウォッチとして登場した「リップルズ」の新作。ニッケルとクロームの含有率が高く、耐食性に優れた904Lスティールを初採用。ル・セルクル・デ・オルロジェ製の超薄型マイクロローター式スケルトンキャリバーSMA07を搭載。「スピークマリン リップルズ・スケルトン」自動巻き、ケース径40.3㎜、SSケース╳SSブレスレット、5気圧防水、5,969,700円。 ●DKSH マーケットエクスパンションサービスジャパン cg.csc1@dksh.com
  • 不朽の価値 第22回 まつあみ靖、ル・セルクル・デ・オルロジェを知っていますか? 不朽の価値 第22回 まつあみ靖、ル・セルクル・デ・オルロジェを知っていますか?
    ❷Biver
    キャリオン・ミニッツリピーターとトゥールビヨンを備えた、ル・セルクル・デ・オルロジェ製キャリバーJCB-001を搭載。このキャリバーを用い50本製作される内の10本限定ファイナルバージョン。3D感に富んだエングレーブを施した黒曜石文字盤とバゲットカットダイヤモンドのインデックスの取り合わせもラグジュアリー。「ビバー キャリオン・トゥールビヨン ブラックオブシディアン」自動巻き、ケース径42㎜、RGケース╳バッファローレザーストラップ、5気圧防水、価格要問い合わせ。 ●アワーグラス銀座 TEL 03-5537-7888
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    ❸Armin Strom
    二つの調速脱進機を搭載し共振現象を利用して精度を高めるレゾナンスとミニッツリピーターの二つの複雑機構を史上初めて備えた前作から大幅なサイズダウンを実現。ル・セルクル・デ・オルロジェと共同開発したキャリバーARR18を搭載。「アーミン・シュトローム マスター・ピース2 ミニットリピーター・レゾナンス」手巻き、ケース径47.7㎜、グレード5チタンケース╳アリゲーターストラップ、5気圧防水、限定10本、73,425,000円。 ●ノーブルスタイリング TEL03-6277-1604
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    ❹Louis Vuitton
    ラ・ファブリク・デュ・タン ルイ・ヴィトンとル・セルクル・デ・オルロジェとの共同開発によるマイクロローター式キャリバーLFT023を搭載。従来モデルよりも薄型化を実現し、よりエレガントに。「タンブール オトマティック イエローゴールド自動巻き、ケース径40㎜、YGケース╳YGブレスレット、5気圧防水、8,041,000円。 ●ルイ・ヴィトン クライアントサービス TEL 0120-00-1854
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「ムーブメントメーカー、ル・セルクル・デ・オルロジェに、私たちがアプローチしたのは、彼らがこの分野においてベストであると判断したからです」

時計業界のリビングレジェンド、ジャン-クロード・ビバーが自身のキャリアの集大成として、息子のピエールとともに2023年に立ち上げたブランド、ビバー。そのファーストモデル「キャリオン・トゥールビヨン」の発表リリース内のインタビューで、彼は冒頭の発言をしている。

三つのハンマーとゴングにより3音階のチャイム音で時を知らせるキャリオン・ミニッツリピーターとトゥールビヨンを備えた超複雑機構のみならず、すべてのコンポーネンツに手の込んだ装飾仕上げが施された芸術的な完成度。このムーブメントを手掛けたサプライヤー、ル・セルクル・デ・オルロジェの名を、それまで以上に知らしめるきっかけとなった。

ル・セルクル・デ・オルロジェ社は、斬新な超絶機構で名をはせたムーブメントサプライヤー、クリストフ・クラーレ社などに在籍したアラン・シーサーとニコラス・ヘレンの二人によって12年に設立された。リピーター、ダブル・トゥールビヨン、2軸または3軸トゥールビヨンなどの超複雑機構を得意とし、少量生産のカスタムキャリバーで評価を高めていく。過去の例をひもとくと、17年に発表されたラルフ ローレンのダブル・トゥールビヨンのキャリバーも同社製だった。

14年には、現在スピークマリンのCEOで、女性起業家にして投資家、美術愛好家でもあるクリステル・ロスノブレが、同社に資本参加を始める。彼女は、英国出身の辣腕(らつわん)独立時計師ピーター・スピーク・マリンが設立した時計ブランド、スピークマリンを12年に買収しCEOに就任。生産体制強化の一環としてル・セルクル・デ・オルロジェに触手を伸ばし、20年には決定権を持ったシェアホルダーとなる。

ちなみに時計師のピーター・スピーク・マリンは、自身の名を冠したこのブランドを、17年まで在籍した後に離れ、さらに22年にはブランド創立時からのビジネスパートナーのダニエラ・マリンとも関係を解消。現在はピーター・スピークの名で、時計師、コンサルティング、ジャーナリストなどとして活躍している。

閑話休題。ル・セルクル・デ・オルロジェは、同じグループ内のスピークマリンはもとより、前述のビバーやアーミン・シュトロームなどのマイクロメゾンを始め、さまざまな有力ブランドのキャリバーを手掛けている。23年アップデートされ、先日のGPHG 2024の「アイコニック」部門のノミネートに残ったルイ・ヴィトンの新生「タンブール オトマティック」が搭載するマイクロローター式キャリバーLFT023が、ラ・ファブリク・デュ・タン ルイ・ヴィトンとル・セルクル・デ・オルロジェとの共同開発だったことも、同社の名前を改めてクローズアップさせることとなった。

今や、ハイエンドウォッチに欠かせないサプライヤーとしてのポジションを不動のものにし、順風満帆かと思われた同社だが、11月27日付でローラン・パンなる人物が新CEOに就任したことが発表された。オーナーは代わらずクリステル・ロスノブレのままだが、共同創業者の二人はすでにファクトリーを去っているという。人材の往来が激しいのはスイス時計業界の常ではあるが、今後のル・セルクル・デ・オルロジェが、どんな方向に進むのか、注視しておく必要がありそうだ。

まつあみ靖 まつあみ・やすし
1963年、島根県生まれ。87年、集英社入社。週刊プレイボーイ、PLAYBOY日本版編集部を経て、92年よりフリーに。時計、ファッション、音楽、インタビューなどの記事に携わる一方、音楽活動も展開中。著者に『ウォッチコンシェルジュ・メゾンガイド』(小学館)、『スーツが100ドルで売れる理由』(中経出版)ほか。

※『Nile’s NILE』2025年1月号に掲載した記事をWEB用に編集し、掲載しています

真のラグジュアリーとは何か

真のラグジュアリーとは何か

ラグジュアリーの定義が、音を立てて変わりゆく時代にあっても、最高峰のプロダクトを手にし、その圧倒的な美しさに触れる高揚感が、人生を鮮やかに彩る原動力であることを、私たちは知っています。
物質的な豊かさが、依然として私たちの精神を支える強靭な基盤であることに、言を俟ちません。
真の贅沢はそこから始まります。
アルゴリズムが弾き出す「正解」を疑い、自らの審美眼と直感で未踏の価値を切り拓く。
その「知的冒険」こそが、グローバリズム崩壊後の世界に残された、最後のラグジュアリーではないかと考えます。
Nile's NILE Digitalは、物質と精神、伝統と革新、都市の快楽と野生の回復――この相反する要素を「アンビバレンス」として愉しむ、選ばれた冒険者たちのためのプラットフォーム。
混沌を優雅にサバイブするための視座と、本物の体験へのアクセス権。
ここはまさにDesigning for the Exceptionalsの砦。
知的冒険者たちが集い、次なる航路を描くための、現代の港となります。

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