神人の深謀

時代を読む 第109回 原田武夫

時代を読む 第109回 原田武夫

時代を読む-第109回  原田武夫 神人の深謀

2022年7月8日。大和西大寺駅前で権勢の人・安倍晋三元総理大臣が狙撃され、逝去した。何事であっても死は絶対的なものである。まずはこの場を借りて謹んでお悔やみ申し上げたい。

私はこれまで何度となくとあるチャンネルを使って、生前の同氏に対して「そのタイミング」を伝えてきた。すなわち「権勢の人」であることをやめるタイミングについて、である。だが、結局、同氏は全く耳を貸そうとはしなかった。誠に残念なことである。だがこれもまた「運命」である。

「宿命」という林檎をもぎ取るか取らないかは結局、「運命」を変えてくる。そこにヒトの行うことのできる最後の決断がある。

実は今回の痛ましい出来事が起きる2カ月ほど前から、「このこと」について筆者は聞かされていた。すなわち10名ほどの我が国要人について「とある御方」の大号令の下、整理整頓が始められるというのである。

子細にこの場で書くことははばかられるわけだが、ただ一つ、率直にいって驚いたことがある点は吐露しておきたい。それは、このリストが最終的に提示された先は我が国の「当局」であるとその時聞かされたことである。その後、今回の事案に際しても実に不可解な点が拭えないことは読者もご承知のとおりなのだ。

「世の中に偶然など一つもない。私は賭けてもいい」

そう言い残したのはフランクリン・デラノ・ルーズベルト米大統領だ。米政界の中枢にいてそのことを肌身に感じていたであろう同大統領の言葉は実に重い。だがあえてその重さを真正面から受けて、今回の出来事についても考えるならば、一つの筋が見えてくるのである。

亡き安倍晋三・元総理大臣は9月27日に「国葬」で弔われることとなった。このことについては必ずしも国論が一致しているとは言い難い状況にある。しかし岸田文雄総理大臣がそう決断したのである、最後はそれこそ国家権力の威信をかけてでもこれを粛々と執り行うことになるはずである。筆者もこの点についてとやかく言うことはしない。

むしろ筆者が気になって仕方がないのがその「開催期日」なのである。太古の昔から「時」を決めるのは王権である。それ以外の者は決めることを許されていない。それでは今回、王権すなわち「国体」の側(民主主義で決められるリーダーシップを「政体」と呼ぶ)はどうしてこの「国葬」に絡むのかといえば、弔問外交が行われるからだ。

世界中から国家元首たちが来訪するのは目に見えている。当然、岸田文雄総理大臣との会談も行うであろう。しかしそもそも「国家元首」は我が国において今上陛下なのである。当然、そこでは皇室外交ラッシュとでもいうべき状況が生じるのだ。

私がどうしても気になって仕方がないのがその「タイミング」なのである。9月27日に「国葬」実施となればその前にこれら国家元首たちは続々来訪する。直前が週末なので、そのあたりからやってくるであろう。そしてその時、「国家元首」の対話が行われるに際し、我が国が何らかの理由で圧倒的な権威を見せることができれば、ポストコロナの時代は我が国が「国体」レベルではリードするということが確定するというわけなのである。

実は件の「リスト」の話を聞く前から、今年(2022年)9月より10月半ばはやかましくなるとも聞いていた。何についてかといえばグローバルマクロ(国際的な資金循環)を巡ってである。

仮にそれまでの間、マネーが我が国に強烈に吸い寄せられる「何か」が起きていればどうであろうか。そのことが力強く「国体」レベルでのこうした優劣を決めることになるとすればなおさらどうであろうか。「神威の深謀」はここにある。そう私は今、強く感じている。

原田武夫 はらだ・たけお
元キャリア外交官。原田武夫国際戦略情報研究所代表(CEO)。情報リテラシー教育を多方面に展開。2015年よりG20を支える「B20」のメンバー。

真のラグジュアリーとは何か

真のラグジュアリーとは何か

ラグジュアリーの定義が、音を立てて変わりゆく時代にあっても、最高峰のプロダクトを手にし、その圧倒的な美しさに触れる高揚感が、人生を鮮やかに彩る原動力であることを、私たちは知っています。
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その「知的冒険」こそが、グローバリズム崩壊後の世界に残された、最後のラグジュアリーではないかと考えます。
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