創世の神を迎えし聖地 後編

沖縄の南部エリアには、沖縄開闢(かいびゃく)の祖である「アマミキヨ」にちなむ場が点在している。そんなアマミキヨの伝説を追いながら、この地で生き続けている聖地をめぐる。

Photo Masahiro Goda  Text Izumi Shibata

沖縄の南部エリアには、沖縄開闢(かいびゃく)の祖である「アマミキヨ」にちなむ場が点在している。そんなアマミキヨの伝説を追いながら、この地で生き続けている聖地をめぐる。

沖縄、玉城グスク
台地の上にある要害に造られた玉城グスクは、「太陽の門」で知られている。要害を登ってたどり着く、城壁跡にぽっかりと開く穴が城門。

創世の神を迎えし聖地 前編から続く

名水が潤す日々の営み

アマミキヨが立ち寄った浜川御嶽の「浜川」が「海のそばの湧き水」という意味であることからもわかるように、このエリアには湧き水が点在する。沖縄特有の琉球石灰岩(サンゴから生まれた岩)の多孔で濾過され、地上に現れる水。沖縄では湧き水の出る場所には神が宿るとされ、大切にされている。

このエリアで最も有名な湧き水は、百名ビーチから北側に連なる高台に登る途中の「垣花樋川(かきのはなひーじゃー)」。周囲には水田が広がり、遠くには海を望むのどかな風景の場所だ。

樋川とは、水が湧く場所から掛樋で水を引いてきた井泉のこと。うっそうと茂った林の中から現れる垣花樋川は水量が豊富で水質も随一。全国名水百選に選ばれている。

垣花樋川からすぐの下流には、透明度の高い水で満ちた水たまりがある。ここは「馬浴用」と呼ばれる、もとは馬が水浴びをしていた場だ。その馬浴用も含め、樋川から流れた水は「下の川」と呼ばれている。樋川の水や下の川の水は、その周りの集落の生活用水として利用されてきた。今でも休日になると、地元の子どもたちが水浴びをして遊ぶ姿が見られるという。

またこの場所には田んぼが開け、稲作も盛んに行われてきた。現在では、清流を生かしたクレソン栽培も行われている。

  • 沖縄、百名ビーチ
    百名ビーチから上った場所にある、うっそうと茂る沖縄の森。この林の中にある洞窟にアマミキヨはしばらく住んだとされている。
  • 沖縄、百名ビーチ
    林の中には湧き水が多数あり、清流を作る。清い水で育つクレソンが群生。湧き水は昔から生活用水とされ、集落の人々を支えてきた。
  • 沖縄、垣花樋川
    樋川とは、掛樋で引いた井泉のこと。崖の中腹、林の中にある垣花樋川の水は、全国名水百選にも選ばれている。
  • 沖縄、垣花樋川
    垣花樋川の下には「馬浴用」と呼ばれる、透明度の高い水で満ちた水たまりがある。その名の通り、かつてはここで馬を水浴びさせていたという。
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真のラグジュアリーとは何か

真のラグジュアリーとは何か

ラグジュアリーの定義が、音を立てて変わりゆく時代にあっても、最高峰のプロダクトを手にし、その圧倒的な美しさに触れる高揚感が、人生を鮮やかに彩る原動力であることを、私たちは知っています。
物質的な豊かさが、依然として私たちの精神を支える強靭な基盤であることに、言を俟ちません。
真の贅沢はそこから始まります。
アルゴリズムが弾き出す「正解」を疑い、自らの審美眼と直感で未踏の価値を切り拓く。
その「知的冒険」こそが、グローバリズム崩壊後の世界に残された、最後のラグジュアリーではないかと考えます。
Nile's NILE Digitalは、物質と精神、伝統と革新、都市の快楽と野生の回復――この相反する要素を「アンビバレンス」として愉しむ、選ばれた冒険者たちのためのプラットフォーム。
混沌を優雅にサバイブするための視座と、本物の体験へのアクセス権。
ここはまさにDesigning for the Exceptionalsの砦。
知的冒険者たちが集い、次なる航路を描くための、現代の港となります。

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