創世の神を迎えし聖地 前編

沖縄の南部、現在の南城市にあたるエリアには、琉球の歴史の始まりにまつわる言い伝えが多く残る。とりわけ、沖縄開闢の祖である「アマミキヨ」にちなむ場が点在。そんなアマミキヨの伝説を追いながら、この地で生き続けている聖地をめぐる。

Photo Masahiro Goda  Text Izumi Shibata

沖縄の南部、現在の南城市にあたるエリアには、琉球の歴史の始まりにまつわる言い伝えが多く残る。とりわけ、沖縄開闢の祖である「アマミキヨ」にちなむ場が点在。そんなアマミキヨの伝説を追いながら、この地で生き続けている聖地をめぐる。

  • 沖縄、百名ビーチと浜川御嶽をつなぐ道沖縄、百名ビーチと浜川御嶽をつなぐ道
    百名ビーチと浜川御嶽(はまがわうたき)をつなぐ道には木々が生い茂る。森と斜面が海岸間近まで迫り、その木々と斜面の中には、御嶽や樋川が存在する。
  • 沖縄、浜川御嶽沖縄、浜川御嶽
    百名ビーチの北端から少し上った崖の上にある浜川御嶽。アマミキヨがヤハラヅカサに降り立った後、仮住まいを構えた地とされている。
  • 沖縄、百名ビーチと浜川御嶽をつなぐ道
  • 沖縄、浜川御嶽

疲れから回復したアマミキヨは歩みを進め、「ミントングスク」(グスクとは「城」の意味)に居を構える。そしてここが安住の地となり、子孫を繁栄させ、沖縄全体に彼らが広がっていった……というのがアマミキヨの伝説である。

これらアマミキヨゆかりの地は、今も聖地として大切にされているのみならず、訪れる人に癒やしを与えるパワーに満ちている。百名ビーチの真っ白い砂浜を歩けば、神話の時代から変わらない海が、見る人に特別な感覚を呼び起こさせる。

そして浜川御嶽につながる急な崖道は、うっそうと茂る林の中にある。深い自然の中でアマミキヨの歩いた道をたどる道程は、聖なる地に身を置く体験。神の気配を感じ取る、そんな気分にさせてくれる。

なお、アマミキヨはひときわ聖なる場を沖縄に7カ所造り、それは現在「琉球開闢(かいびゃく)七御嶽」と呼ばれている。そのうちの四つ[斎場御嶽(せーふぁーうたき)、薮薩御嶽(やぶさつうたき)、雨つづ天つぎ御嶽、クボー御嶽]は、久高島を含む南城市に位置する。このなかでも斎場御嶽は沖縄でも最高の格式とされる御嶽。本島南部の東側は、やはり聖なる足跡が色濃く残された地なのだ。

創世の神を迎えし聖地 後編に続く

※『Nile’s NILE』2021年11月号に掲載した記事をWEB用に編集し、掲載しています

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真のラグジュアリーとは何か

真のラグジュアリーとは何か

ラグジュアリーの定義が、音を立てて変わりゆく時代にあっても、最高峰のプロダクトを手にし、その圧倒的な美しさに触れる高揚感が、人生を鮮やかに彩る原動力であることを、私たちは知っています。
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Nile's NILE Digitalは、物質と精神、伝統と革新、都市の快楽と野生の回復――この相反する要素を「アンビバレンス」として愉しむ、選ばれた冒険者たちのためのプラットフォーム。
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