The Blue Train in South Africa Cape Town to Pretoria 2

南アフリカが誇る豪華列車ブルートレインの旅、2日目。一行はキンバリーの駅に到着する。ほぼ一日ぶりの車外エクスカーションは、ガイドつきのバスでビッグホールへ。ダイヤモンド採掘のために掘られた鉱山は、当時の坑道の一部も見学することができる。

Photo Chiyoshi Sugawara  Text Chiyoshi Sugawara

南アフリカが誇る豪華列車ブルートレインの旅、2日目。一行はキンバリーの駅に到着する。ほぼ一日ぶりの車外エクスカーションは、ガイドつきのバスでビッグホールへ。ダイヤモンド採掘のために掘られた鉱山は、当時の坑道の一部も見学することができる。

鉱山博物館内のカフェ
鉱山博物館内のカフェ。採掘に使われた機具類や鉱脈の地層、歴史などについてのおびただしい資料が並ぶ広い展示室に隣接している。

ビッグホールは鉱山博物館の一部で、周囲は鉱山の活況期の街並みが再現されている。金属探知機のチェックを受けて入場した巨大な倉庫のような博物館には見上げるような機械が屹立(きつりつ)している。歴史、ダイヤモンドの加工プロセス、厳重に管理された貴重ダイヤモンドの展示室などが続き、屋外の展望所から見るビッグホールは緑色の水を湛えていた。

そばに簡素な案内板があり、「1870年7月16日、フリートウッド・ローストンが発見。産出したダイヤモンド:1450万4566カラット(2722kg相当)。水面までの深さ:174m。水深:41m。露天掘りの深度:240m。1914年8月に閉山」とあった。

1871年のダイヤモンド発見で採掘者が殺到し、ニューラッシュと呼ばれたが、英国の植民地州長官の名からキンバリーと改称され、世界のダイヤモンドの首都と呼ばれる街の誕生となった。

1880年、セシル・ローズらは数多の採掘者を統合し、デビアス鉱山会社を設立。ローズ自身ツルハシを振るってダイヤモンドを掘り、その金を元手に投機で成功し、全世界のダイヤモンド産出の9割を独占することになったのだ。ビッグホールに瓦礫と水がたまり危険になったことから、デビアス社によって地下1097mまで縦坑が掘られた。再現した当時の坑道の一部も見学することができる。

  • トロッコの軌道跡
    採掘された岩石を運ぶ坑道内のトロッコの軌道跡。
  • 坑道との境
    隣接する坑道との境は崩壊を防ぐためジャッキで保護されている。
  • ダイナマイトによる爆破の再現
    ツアー客が訪れると、ダイナマイトによる爆破の再現も行われる。
  • 火成岩の見本
    展示されている、マントルが起源のさまざまな火成岩の見本。

The Blue Train in South AfricaⅢに続く

※『Nile’s NILE』2020年8月号に掲載した記事をWEB用に編集し、掲載しています

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真のラグジュアリーとは何か

真のラグジュアリーとは何か

ラグジュアリーの定義が、音を立てて変わりゆく時代にあっても、最高峰のプロダクトを手にし、その圧倒的な美しさに触れる高揚感が、人生を鮮やかに彩る原動力であることを、私たちは知っています。
物質的な豊かさが、依然として私たちの精神を支える強靭な基盤であることに、言を俟ちません。
真の贅沢はそこから始まります。
アルゴリズムが弾き出す「正解」を疑い、自らの審美眼と直感で未踏の価値を切り拓く。
その「知的冒険」こそが、グローバリズム崩壊後の世界に残された、最後のラグジュアリーではないかと考えます。
Nile's NILE Digitalは、物質と精神、伝統と革新、都市の快楽と野生の回復――この相反する要素を「アンビバレンス」として愉しむ、選ばれた冒険者たちのためのプラットフォーム。
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