The Blue Train in South Africa Cape Town to Pretoria 1

南アフリカの行政府が置かれ、春にはジャカランダの花が咲き乱れる街プレトリアと、大陸南端の街ケープタウンを結ぶ濃紺の車両。青く霞んだ山の端に豪快に沈む太陽を車窓に映し、ブドウ畑が広がる渓谷地帯や乾いて過酷な砂漠地帯を駆け抜ける。南アフリカが誇る豪華列車ブルートレインの旅が始まる。

Photo Chiyoshi Sugawara  Text Chiyoshi Sugawara

南アフリカの行政府が置かれ、春にはジャカランダの花が咲き乱れる街プレトリアと、大陸南端の街ケープタウンを結ぶ濃紺の車両。青く霞んだ山の端に豪快に沈む太陽を車窓に映し、ブドウ畑が広がる渓谷地帯や乾いて過酷な砂漠地帯を駆け抜ける。南アフリカが誇る豪華列車ブルートレインの旅が始まる。

ブルートレイン、濃紺の車体に金色のエンブレム
濃紺の車体に金色のエンブレム。「究極の贅沢と行き届いたサービスの代名詞」を自任するブルートレインはバトラーが乗客のあらゆるニーズに対応し、2名のエンジニアと2名の女性警備員が安全を守っている。

チェックイン

少し早めに到着したケープタウン駅北側の専用ラウンジでは、すでに大勢のブルートレインの乗客がくつろぎ、スナックと飲み物を楽しんでいた。
チェックインを済ませる。乗車時刻は15時30分、出発時刻は16時。南アフリカを縦断し、北東部に位置する首都の一つプレトリアを目指す、1600km、車内2泊およそ42時間の列車の旅がいよいよ始まる。

  • ブルートレイン、荷物を運ぶスタッフ
    乗客の2泊分の小さな荷物を運ぶスタッフ。大きな荷物はラゲージ専用車に収納される。
  • ケープタウン駅のブルートレイン専用ラウンジ
    スナックが供されるケープタウン駅のブルートレイン専用ラウンジでは、出発を前にした乗客の期待と興奮で満ちていた。

南アフリカでは、行政府はプレトリア、司法府はブルームフォンテーン、そして立法府はここケープタウンにそれぞれ置かれている。静かな街並みに春には7万本を超すというジャカランダの紫の花が一斉に咲き誇ることからジャカランダ・シティーとも呼ばれる。プレトリアの正式名称は、2005年に先住のンデベレ族の首長の名にちなんでツワネと改名されたが、ツワネ首都圏の一地域名として存続することになった。

その名のとおり、濃紺の車体に「B」をあしらったエンブレム、19両編成の列車は、定刻にケープタウン駅を離れ、港を左に、テーブルマウンテンを背後にした市庁舎の時計塔や砦跡を右手にして東に向かう。

  • ブルートレインのルームキーとメッセージカード
    ルームキーと担当バトラーのメッセージカード。食事や飲み物のルームサービスからトラブルまで、車内でのあらゆるリクエストに対応してくれる。
  • ブルートレインのデラックススイート
    大きな窓から明るい光が差し込む日中のデラックススイートの室内。窓際に電源が設置され、列車の中とは思えないほど機能的で落ち着いた空間だ。夜間は正面の壁が倒されツインベッドの部屋となる。

客室に入りスーツケースを頭上のコンパートメントに収める。大きな荷物は先頭のラゲージ専用車に収納されるので、客室に持ち込むのは2泊分の身の回り品だけですむ。室内の設備をチェックし、落ち着いたところで、ラウンジで一息入れる。他の多くの乗客も思いは同じだったようで、ライブ演奏のサクソフォンの音が流れる席は埋まっていた。

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真のラグジュアリーとは何か

真のラグジュアリーとは何か

ラグジュアリーの定義が、音を立てて変わりゆく時代にあっても、最高峰のプロダクトを手にし、その圧倒的な美しさに触れる高揚感が、人生を鮮やかに彩る原動力であることを、私たちは知っています。
物質的な豊かさが、依然として私たちの精神を支える強靭な基盤であることに、言を俟ちません。
真の贅沢はそこから始まります。
アルゴリズムが弾き出す「正解」を疑い、自らの審美眼と直感で未踏の価値を切り拓く。
その「知的冒険」こそが、グローバリズム崩壊後の世界に残された、最後のラグジュアリーではないかと考えます。
Nile's NILE Digitalは、物質と精神、伝統と革新、都市の快楽と野生の回復――この相反する要素を「アンビバレンス」として愉しむ、選ばれた冒険者たちのためのプラットフォーム。
混沌を優雅にサバイブするための視座と、本物の体験へのアクセス権。
ここはまさにDesigning for the Exceptionalsの砦。
知的冒険者たちが集い、次なる航路を描くための、現代の港となります。

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